ICPC2021応援メッセージ(アジア地区大会)「3人で問題を分け合って……」の問題 editorial
問題
ICPC では個人の練習量のみならず、チームワークもとても大事になってきます。
そこで、次の問題を解いてみてください
22 問の問題があり、解くのにそれぞれ 1^2, 2^2, …, 22^2 分かかります。
3 人で問題を分け合って、かかる合計時間が最も長い人の時間を最小化してください。
ありうる問題の分け方は
解法
一人が担当する問題の集合を固定して考えると、残りの問題集合について
そして、
- 問題番号とかかる時間の関係を
とする、つまりa とするa(i) = i^2 \ (i = 1, 2, \dots, 22) - 問題集合
についてのS \subseteq \{1, 2, \dots, 22\} の答えを\clubsuit とするf(S) - 問題集合
を解く 1 人目担当分の時間、2 人目担当分の時間はそれぞれ↓となるS f(S) \sum_{i \in S}a(i) - f(S)
実装例
上の解法を実装することにより、応援メッセージの問題の答えは 1265 とわかります。
n = 22
a = [(i + 1) ** 2 for i in range(n)]
cost = [0] * (1 << n)
for s in range(1 << n):
for i in range(n):
if s >> i & 1:
cost[s] += a[i]
INF = 123456789
dp = [INF] * (1 << n)
# dp[s]: sで表される集合に含まれる問題を2人ですべて解くときの最適値
# = 問題集合sの2分割の仕方すべてに渡る
# 「max(人1担当の問題を解く合計時間, それ以外の問題(人2担当の問題)を解く合計時間)」の最小値
dp[0] = 0
for s in range(1 << n):
for i in range(n):
if s >> i & 1:
t = s ^ (1 << i)
# t(の一部)を解くのにかけた時間がdの人とeの人
d = dp[t]
e = cost[t] - d
dp[s] = min(
dp[s],
max(d + a[i], e), # 1人目がiを解く
max(d, e + a[i]), # 2人目がiを解く
)
ans = INF
for s in range(1 << n):
t = ((1 << n) - 1) ^ s
ans = min(ans, max(
cost[s], # 人3担当の問題を解く合計時間
dp[t],
))
print(ans)
解の構成
実際に各チームメンバーがどの問題を解くことになるかの一例です。
- 4, 16, 25, 36, 49, 64, 81, 144, 169, 196, 225, 256
- 100, 324, 400, 441
- 1, 9, 121, 289, 361, 484
最適値を達成する解は、たとえば次のように、担当する問題集合を一人ずつ決めていくことにより構成できます。
x, y = None, None
for s in range(1 << n):
if ans == cost[s]:
t = ((1 << n) - 1) ^ s
if ans == max(cost[s], dp[t]):
x, y = s, t
break
assert x is not None
assert y is not None
z = None
for s in range(1 << n):
if (s | y) == y: # sがyの部分集合か
t = y ^ s
if dp[y] == max(cost[s], cost[t]):
y, z = s, t
break
assert z is not None
assert (x ^ y ^ z) == (1 << n) - 1
assert ans == max(cost[x], cost[y], cost[z])
print([(i + 1) ** 2 for i in range(n) if x >> i & 1])
print([(i + 1) ** 2 for i in range(n) if y >> i & 1])
print([(i + 1) ** 2 for i in range(n) if z >> i & 1])
wandbox での実行結果↓
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この問題について(ICPC2021応援メッセージ(アジア地区大会)「3人で問題を分け合って……」の問題 editorial), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://zenn.dev/ikd/articles/15a064dfafb79c著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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