wsl.confにfmaskを設定するとwslttyが落ちるときの対処


概要

/etc/wsl.conf
[automount]
enabled = true
options = "metadata,umask=22,fmask=133"

こんなふうにfmask=133などに設定すると,wslttyを起動してもすぐに落ちてしまう。

環境

Windows 10 Pro 1909 Build 18363.1139
WSL1
Ubuntu 20.04.1 LTS
wsltty 3.4.1 (x64)

背景

ls --colorしたとき全部黄緑で表示されたらどれが実行ファイルか分かりづらいし,目がチカチカするのでどうしてもこの設定をしたかった。

同様の症例

https://qiita.com/angel_p_57/items/05c8e34351f828429a36
こちらはfmask=177だが,ほぼ同様の症状。恐らくwslttyのインストールドライブをマウントしてfmaskを設定するとこうなる。

対処

  1. 上に張った記事と同じことをする
  2. wslttyの実行ファイルに実行パーミッションを与えてしまう

私は2を選んだ。

wslttyは落ちるが,Ubuntuのショートカットを直接起動することはできるので,そちらで起動。またはcmdからwslで起動。
wslttyのインストール先(初期設定ではC:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\wsltty)に移動して,chmod -R 755 .する。
こうすればwslttyからwslttyのファイルが呼び出せるようになる。

おまけ

ノートPCではwslttyが黒画面のまま何も表示されなかったが,ウイルスバスタークラウドが原因だった。除外対象にC:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\wslttyを加えればOK