k6使ってDBの負荷テスト環境を構築してみた
はじめに
DBに対してSQL叩いて負荷テストしたいなぁ、という要件があり、その際にk6を利用し実施したことがあったので、内容についてまとめておこうという記事です。
k6とは
k6はオープンソースの負荷テストツールです。
無料、開発者中心、拡張可能という特徴があります。
k6を利用し、システムの信頼性やパフォーマンスをテストすることで、耐障害性とパフォーマンスの高いアプリケーションの構築をすることができます。
環境
今回はMacのローカル環境にk6
とxk6-sql
(SQLを実行する拡張機能)を導入します。
- macOS Montery (12.1)
- k6 (0.36.1)
- xk6 (v0.6.1)
- go (1.17.8)
導入
goのインストール
拡張機能のインストールの関係で、goenv
から導入します。
go
をインストール
$ goenv install 1.17.8
有効化
$ goenv global 1.17.8
コマンドが実行できれば完了
$ go version
go version go1.17.8 darwin/arm64
k6とxk6-sqlのインストール
k6
をインストール
$ go install go.k6.io/[email protected]
xk6
をインストール
$ go install go.k6.io/xk6/cmd/[email protected]
作業用ディレクトリに移動
$ cd /path/to/workspace
xk6-sql
のビルドコマンドを実行
$ CGO_ENABLED=1 xk6 build master \
--with github.com/grafana/xk6-sql
作業ディレクトリ直下にk6
ファイルが作成されていることを確認
$ ls
k6
作成したk6
の実行が確認できたら完了
$ ./k6 version
k6 v0.36.0 ((devel), go1.17.8, darwin/arm64)
実行
今回はローカル環境にPostgreSQLの環境が既にあるものとして、PostgreSQLの接続をするようなシナリオを作成します。
シナリオの実装
シナリオの実装はJSで行います。
PostgreSQLに接続し、SQLを実行するコードは以下のようになります。
//
// postgreSQLに接続するサンプル
//
import sql from ‘k6/x/sql’;
// ユーザー名
const userName = ‘user’;
// パスワード
const password = ‘password’;
// ホスト名
const hostName = ‘127.0.0.1’;
// ポート番号
const port = ‘5432’;
// DB名
const dbName = ‘postgres’
// SSLモード
const sslMode = ‘sslmode=disable’
// 接続情報から接続用の文字列を作成
const connectionString = `postgres://${userName}:${password}@${hostName}:${port}/${dbName}?${sslMode}`;
// DBへ接続
const db = sql.open(“postgres”, connectionString);
export function setup() {
db.exec(`CREATE TABLE IF NOT EXISTS table (
key varchar,
value varchar);`);
}
export function teardown() {
db.close();
}
export default () => {
db.exec(“INSERT INTO table (key, value) VALUES (‘plugin-name’, ‘k6-plugin-sql’);“);
let results = sql.query(db, “SELECT * FROM table;“);
for (const row of results) {
console.log(`key: ${row.key}, value: ${row.value}`);
}
}
実際に実行すると以下のような結果が表示されます。
$ ./k6 run scenario.js
/\ |‾‾| /‾‾/ /‾‾/
/\ / \ | |/ / / /
/ \/ \ | ( / ‾‾\
/ \ | |\ \ | (‾) |
/ __________ \ |__| \__\ \_____/ .io
execution: local
script: ./script.js
output: -
scenarios: (100.00%) 1 scenario, 1 max VUs, 10m30s max duration (incl. graceful stop):
* default: 1 iterations for each of 1 VUs (maxDuration: 10m0s, gracefulStop: 30s)
INFO[0002] key: plugin-name, value: k6-plugin-sql source=console
running (00m01.9s), 0/1 VUs, 1 complete and 0 interrupted iterations
default ✓ [======================================] 1 VUs 00m00.7s/10m0s 1/1 iters, 1 per VU
█ setup
█ teardown
data_received........: 0 B 0 B/s
data_sent............: 0 B 0 B/s
iteration_duration...: avg=628.31ms min=53.58µs med=664.73ms max=1.22s p(90)=1.1s p(95)=1.16s
iterations...........: 1 0.529856/s
vus..................: 0 min=0 max=0
vus_max..............: 1 min=1 max=1
これでDBに対しSQLを直接実行できるようになりました。
後は必要に応じて、シナリオの内容を変更するだけです。
さいごに
k6を使ってDBに対しSQLを直接実行できる環境を構築するところまでをまとめました。
k6は機能が豊富なSaasであり、ここでは書ききれなかった数多くの機能があります。その辺りはドキュメントに記載がありますので、必要に応じて参照してください。
それでは!
参考
Author And Source
この問題について(k6使ってDBの負荷テスト環境を構築してみた), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://zenn.dev/choimake/articles/4a937b4c7e10b6著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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