Chapter 1 - §02 計算・コメント


 Pythonで計算してみよう

今回から、開発環境を使って作っていきたいと思います。
自分は Pycharm を使いますが、VSCode などご自分が使われているものであればかまいません。
文字列以外はすべて半角小文字です。

 簡単な計算

1 + 1 = 2 を計算してみましょう。

1+1
print(1 + 1)

を入れて実行すると、

1+1
2

と出てきます。
↓ このようになれば成功です。

掛け算・割り算・累乗(羃乗)などの複雑な計算もできます。

print(6 - 4)
print(2 * 5)
print(10 / 2)
print(2 ** 3) # 累乗(累乗)は**で表せます。
print(50 / (5 ** 2))
print((50 / 5) ** 2)

結果は

2
10
5.0
8
2.0
100.0

となります。割り算が入っているとき、結果が整数の時は小数第1位まで表されます。

 変数を使った計算

 変数とは

変数とは数字や文字などを一時的に保管しておくための箱のようなものです。
変数の大きな役割は、ある値を入れてもその中身を自由に変えられる点です。

 変数を使った計算

aに2、bに6を入れて足してみましょう。

a = 2
b = 6
sum = a + b
print(sum)

答えは

8

となります。
変数は、後からでも変更できます。

a = 2
b = 6
sum = a + b
print(sum)

a = 4
sum = a + b
print(sum)

この実行結果は、

8
10

となります。
どうしてこうなるかというと、

  1. a = 2, b = 6
  2. a + b = 2 + 6 = 8
  3. ここで a = 4 に上書きする。
  4. a + b = 4 + 6 = 10

の順にプログラムは実行します。

 コードの書き方

 ・文の改行

例えば、

print(1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 + 7 + 8 + 9 + 10 + 11 + 12 + 13 + 14 + 15 + 16 + 17 + 18 + 19 + 20)

と書きたくても、長すぎてみるのが大変になることもありそうです。
こういう時に改行すると分かりやすいと思います。

改行する時は、\ (バックスラッシュ)を付けます。

print(1 + 2 + 3 + 4 + 5 \
      + 6 + 7 + 8 + 9 + 10 \
      + 11 + 12 + 13 + 14 + 15 \
      + 16 + 17 + 18 + 19 + 20)

これでも同じ結果が得られます。

 コメント

プログラムを書いているときに、途中から何を書いているのか分からなくなる時もあると思います。
そういうときのために、 コメント という機能があります。

使い方:文の初めに # を置くだけです。
また、2行を超える場合、""を使って囲うことで、複数行のコメントをすることができます。

print(1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 + 7 + 8 + 9 + 10) #これは1~10までの合計を求める。

print(1 + 2 + 3 + 4 + 5 \
      + 6 + 7 + 8 + 9 + 10 \
      + 11 + 12 + 13 + 14 + 15 \
      + 16 + 17 + 18 + 19 + 20)
"""
これは、
1~20までを
足している。
"""

ちなみに、\ の後ろにも、# で始まるコメントを書くことができます。

今回はこれで以上です。

  前回:Python3の準備
  次回:文字列・演算子

間違いなどのご指摘がございましたら、修正依頼を出していただけたら幸いです。