現役インフラエンジニアが感じたAWS SAA取得に必要なこと


現役インフラエンジニアの私がAWSの「ソリューションアーキテクト – アソシエイト」を取得してみたので、合格するまでの体験記を書いてみたいと思います。

前提と結果サマリ

  • AWS実務経験は1年
  • 学習時間は約20時間(10日)
  • 学習教材はUdemy模擬試験と対策本(オレンジ本)
  • スコアは751点

なぜ取得しようと思ったのか

私は普段、インフラエンジニアとしてAzureやAWSといった「クラウド」に関する仕事をしています。中でもAWSは市場のシェアが大きく需要もあるため、AWSの認定資格はとても人気がありますね。

私の場合、AWS実務経験が1年でまだまだ経験が浅く、パラメータ通りに構築するのは容易ですが、一から設計するための視点や知識が欠けています。また、サービス名は知っていても「なんとなく」で終わらせていて実際の機能や使い方を知らないものもいくつかありました。(特に管理系サービス)

なので、SAA試験の学習をすることで、サービスに関する基礎知識、設計の観点を体系的に学べると思い、取得することにしました。過去の経験からも「体系的に学ぶ」という意味で、資格教材は最適だと感じています。

学習教材

AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト 改訂第2版

通称「オレンジ本」
最初にこれをざっと読みつつ、要点を自分ノート(Notion)にまとめました。
説明と図解がわかりやすく、要点をおさえるにはピッタリでした。
巻末の問題は解きませんでした。

Udemy 【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)

やっぱり問題を解かないと頭に入らないので、Udemyの模擬試験6回分を1週だけ解きました。これが、良くも悪くも「問題文」を読み解くのが難しく、試験に受かるための学習感が少し強いと感じました。(後述しますが、試験対策として問題文に慣れておくことが大事

基本問題の模擬試験①:78% 合格
高難易度の模擬試験②:60% 不合格
高難易度の模擬試験③:66% 不合格
高難易度の模擬試験④:66% 不合格
高難易度の模擬試験⑤:66% 不合格
高難易度の模擬試験⑥:73% 合格

66%の壁に泣きそうになりましたが、高難易度って書いてあるだけあって本番試験よりかなり難しいです。マニアックな問題も含まれていますので、Udemyの模擬試験で合格取れるようになれば、まず受かるんじゃないかと思います。

その他

教材を読んでもよくわからない部分は

の2つで理解を深めました。
特に、クラスメソッドさんのDevelopersIOは神ですね。普段からお世話になってます。よくわからんサービス、機能なんかをキーワード検索すると、だいたいブログ記事で公開されています。

あと、もちろん適宜AWSコンソールで実際に手を動かして確認もしました。サーバレス系はまだあまり馴染みがないのでサラッと見た程度です。Route53のメニューは何度も見ているはずなのに「トラフィックフロー」とか全然知らんかったし。恥

受験してみた感想

思ったより難しかったです。
試験時間は140分ですが、40分残して終了しました。やっぱり、本番独特の緊張感もあり、めちゃくちゃ慎重になるので予想以上に時間がかかりました。

Azureの試験と違って選択問題しかないってことで、消去法でいけばある程度勘でも当てられると思い、正直なめてかかってたんですが、そもそも問題文や選択肢の文脈を読み解くのが難しいので、事前に問題を多く解いて慣れておくのが重要だと感じました。

10問くらいよくわからない問題があったので途中から「ヤバイ、落ちるかも」という不安感に襲われましたが、一瞬で答えられるサービス問題もチラホラあって、全体的にはバランスの取れた試験だな、という感想です。

もし私が未経験、もしくは、駆け出しエンジニアだとすると、取得までに2~3か月はかかると思います。問われるサービスの範囲がかなり広い印象。

で、肝心の「設計スキル」が身に付いてかというと、まだまだ実践が必要ですが、基礎的な知識はかなり整理されて設計ポイントも理解できるようになってきたので、受験して良かったと思います。

まとめ

今回は、AWS SAAに合格するまでの体験記をお話ししました。

結局、合格するために何が必要なのか。肝心なことを書いてませんでしたね。
私が受験したのは2021/4/3なんですが、タイムリーなことにその日にくろかわこうへい(@AwsskillC)さんのYoutubeで合格テクニックが語られていました。