Macのシェル環境を整えてみた(導入編)


Macのシェル環境を整える

GW中に新しく導入したMacマシンのセットアップを行いました。
OS初期インストール状態からセットアップを行ったのでついでにシェル環境も1~2年前に構築した状態から変更してみました

旧シェル環境

OS: MacOS Mojava
ターミナルアプリ: iterm2
シェル: fish Shell
Fish Shell用プラグインマネージャー: fisher(https://github.com/jorgebucaran/fisher)

以前はfish shellを利用しており、特に追加設定など必要ないことからここ1~2年ほど利用していましたが、
1. 誤入力した際の入力履歴が補完され続ける。入力補完が入力中に表示されるが、たまに表示が崩れる。
2. fish ShellはPathの通し方が独特でたまにしか触らない自分のようなユーザーは設定の仕方を忘れてしまう。
上記2点の問題があったため今回 fishh shell → zsh へ移行することにしました。
(#ノД`).。oO(べっ別に当時よくわからないままfish Shell導入したとか、導入当時のことを覚えてないわけじゃないんだからね!!)

ということで、今回設定した環境は以下のとおりです。

新シェル環境

OS: MacOS Mojava
ターミナルアプリ: iterm2
シェル: zsh
zsh用プラグインマネージャー: zplug

手始めに...

今回はMojaveインストールしたばかりのまっさらな環境でシェル環境を構築したため、以下の対応を行いました。

1. HomeBrewのインストール

Homebrewの公式サイトの内のcurlコマンドを実行

/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

実行完了後、HomeBrewがインストールされたことを確認するため、brew -v などbrewコマンドを叩いてみる。
問題なく実行できればOK👍

2. ターミナル起動時に毎回表示されるメッセージを非表示にする

毎回表示されるLast loginと呼ばれるメッセージがうっとしいため非表示にしました。
ユーザーディレクトリ(/Users/"ユーザー名")直下に.hushloginの空ファイルを作ることで非表示にすることができます。

3. 現在zsh以外のシェルを導入している場合

現在利用しているシェルのパスは echo $SHELL で確認することができます。
すでにzsh以外のシェルを導入済みの方は次項のzshのインストール実行後、今後特に利用しないようであれば古いシェルは都合の良いタイミングでアンインストールして問題ないです。
ただし、less /etc/shellsを実行し、/bin/シェル名の記載のものはMacOSインストール時に導入されたものなのでアンインストールの必要はありません。
あくまで自身で導入したシェルのみ不要であれば削除してください。

zshのインストール

less /etc/shellsを実行すると、/bin/zshの行が存在していると思います。
これは、MacOSインストール時に合わせて導入されているzshのパスとなります。
しかし、今回はHomeBrewから別途zshのインストールを行い、そちらを利用します。
別途インストールしたzshを利用する理由は、HomeBrew経由でインストールすることで、zshのアップデート・不要になった際のアンインストールをbrewコマンド経由で実行・管理することができるからです。
HomeBrew経由でzshをインストールするコマンドは brew install zshです。
コマンド実行後/usr/local/binのディレクトリ配下にzshがインストールされていることを確認してください。

パスの設定

HomeBrew経由でインストールしただけでは、zshを使うことはできないため、パスの設定を行います。
はじめにvim /etc/shellsを実行し、/usr/local/bin/zshの一行を追記してください。
上記を追記することで実行可能シェルとして設定することができます。
次に起動時の実行シェルの指定を行います。
今回は/usr/local/bin/zshを実行シェルとして設定するため、chsh -s /usr/local/bin/zshのコマンドを実行してください。
(パスワードの入力を求められた場合、ユーザーと紐づくパスワードを入力してください)
ターミナルアプリ(ターミナル.app or iTermなど)を一旦終了し、再度ターミナルアプリを起動させるとzshが起動します
echo $SHELL を実行して /usr/local/bin/zshがzshのインストールは完了です!!


続きはMacのシェル環境を整えてみた(zsh拡張編)へ続きます。