MarkdownをHTMLに変換するWebアプリをPythonで作ってみた
初Qiita... ども...
Markdown -> HTML変換する markdown-server というWebアプリケーションを作ってみた話をします。
ソースコード:https://github.com/ohbarye/markdown-server
What is markdown-server?
MarkdownファイルをHTMLに変換して、text/html形式でレスポンスするだけのシンプルなWebアプリケーションです。デフォルトのMarkdown EngineはGithub flavored Markdownです。
動機
会社で手順書やTODOなどの個人的なメモはMarkdownで書いている(追記: 2015年まで在職した職場の話です)のですが、Excel大好きな会社なのでいざ他人に見せるとなると「Markdownって何?」ってところから始まったりします。
そこで、Markdownエディタ無い人に見せたり配布したりするのに良い方法がないかと思い作りました。
How to use / とりあえず動かすには
python実行環境が必要です。開発/動作確認は2.7.9で行っています。
必須じゃないですがgit clone
できると早いです。
下記コマンドだけでサーバが起動します。
$ git clone https://github.com/ohbarye/markdown-server
$ cd markdown-server
$ pip install -r packages_requirements.txt
$ python start_server.py
サーバが起動したら下記アドレスにアクセスし、サンプルMarkdownファイルの変換結果を確認してみてください。
$ open http://localhost:8009/sample.md
例
こんな感じのMarkdownファイルが
# PythonでMarkdownをHTML化
Github flavored Markdown で HTML化します。
## 使用したライブラリ
|No.|Name|Description|
|:-|:-|:-|
|1|markdown|Markdown -> HTML 変換ライブラリ|
|2|pygments|シンタックスハイライト用|
|3|bottle|Webアプリケーションフレームワーク|
## コードのシンタックスハイライト
\```python
import markdown as md
class MarkdownConverter(object):
def convert(self,file_name):
code = md.markdown(self.read_md(file_name), extensions=['gfm'])
return self.write_html(file_name,code)
def read_md(self,file_name):
md_file = codecs.open(markdown_root + file_name,encoding=ms_encoding,mode='r')
return md_file.read()
\```
こんな感じで描画されます。
特徴 / 拡張方法
markdown-server は
resources/markdown/[file_name]
に配置されたMarkdownファイルに対し、http://host/[file_name]
の形式でルーティングを提供します。変換されたファイルは
resources/html
ディレクトリに配置されます。生成されるHTMLファイルにCSSも組み込まれているので配布も容易です。ホスト名やポート番号などの環境変数は
env.py
にまとめています。適宜変更できます。
ms_port = '8009'
ms_host = 'localhost'
- デフォルトの Markdown Engine はGithub flavored Markdownです。異なるスタイルを適用したい場合は好みに応じてCSSファイルを差し替え、
env.py
を編集します。
css_name = 'github.css'
markdown_type = 'gfm'
使用技術について
依存ライブラリ
主に下記ライブラリに依存しています。これらが依存するライブラリも含めた全体はGitHubリポジトリを参照してください。
No. | Name | Description |
---|---|---|
1 | markdown | Markdown -> HTML 変換ライブラリ |
2 | pygments | シンタックスハイライト用 |
3 | bottle | Webアプリケーションフレームワーク |
markdown
Markdown変換ライブラリです。このサーバの機能は殆どこいつの働きです。
https://pypi.python.org/pypi/Markdown
Qiitaでもこの記事で使い方が紹介されています。
http://qiita.com/kimihiro_n/items/982c6fc0b3c7cf226799
基本的にこれだけで変換できます。
import markdown as md
md.markdown("# markdown text")
マークアップの形式を変えたい場合はextensions
を指定します。
下記はGithub Flavored Markdownの例です。
import markdown as md
md.markdown("# markdown text", extensions=['gfm'])
ただし、上記コードだけではうまくGFMで変換されません。今回特にハマったのですが、markdownの変換の挙動は以下に述べるpygmentsのインストール有無で変わるとのことです。(マジか)
pygments
Python製シンタックスハイライター。
http://pygments.org/
https://showa-yojyo.github.io/note/python-pygments.html
markdownの動きとpygmentsの関係は以下の記事にまとまっていました。
シンタックスハイライトが効いていない。しかし、前回のエントリで MoinMoin に Markdown + py-gfm を組み込んだときはシンタックスハイライトがついていた。なんで?
これが気になっていろいろソース読んだりしたのだけど、答えは MoinMoin が pygments に依存しているから。pygments をインストールする前後で Markdown ライブラリは動きが変わる。
http://tototoshi.hatenablog.com/entry/2014/05/17/020241
ソースを見るとわかるのですが、今回はどこにもimport pygments
していません。GFMのためだけにインストールしただけです。
bottle
Webアプリケーションフレームワークライブラリです。
http://bottlepy.org/docs/dev/index.html
PythonのWebアプリFWといえばDjangoぐらいしか知らなかったのですが、他にもいろいろあるんですね。
今回は"軽さ"を最重視してbottleを選びました。下記コードは公式からそのまま引っ張ってきたものですが、5行でHello worldできるという凄まじい軽量感です。
from bottle import route, run, template
@route('/hello/<name>')
def index(name):
return template('<b>Hello {{name}}</b>!', name=name)
run(host='localhost', port=8080)
今回は変換したHTMLをレスポンスするだけなのでテンプレート機能すら使っていません。
静的ファイルをレスポンスする為のメソッドはstatic_file
です。
return static_file(html_file_name, root=ms_root)
感想 -> Pythonって良いですね
普段はJavaメインで、スクリプト言語をほとんど書かないのでいろいろ新鮮でした。pipでのパッケージ管理 / pyenvでの開発環境管理 / IDE使わない開発(今回はAtom)とか。
ちなみにPython歴はcodecademyのPythonのコースを1週間で全部やったぐらいです。クセがなく書きやすい、簡単なスクリプトを書く上で変なハマりどころがなくて良い言語だと思いました。
社内でもMarkdownユーザが増えると嬉しいです。
Author And Source
この問題について(MarkdownをHTMLに変換するWebアプリをPythonで作ってみた), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/ohbarye/items/390e974929f07a500ab5著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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