Docker の Alpine Linux でタイムゾーンを JST にする


Alpine Linux でイメージを作成する際に、タイムゾーンを設定する際に悩んだので備忘録として。

タイムゾーンを JST にするために、ググって出てきた以下を Dockerfile に記述した。

FROM alpine

RUN apk --no-cache add tzdata && \
    cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime && \
    apk del tzdata

このイメージを環境変数 TZ=Asia/Tokyo を指定しつつ起動すると、タイムゾーンが GMT になってしまった

$ docker run --rm -e TZ=Asia/Tokyo alpine-tz date
Fri Apr 20 02:10:04 GMT 2018

調べてみると、環境変数 TZ が定義されていると /etc/localtime を参照しないらしい。
tzset(3)
date(1)

試しに TZ を指定しないで起動すると JST になった。

$ docker run --rm alpine-tz date
Fri Apr 20 11:12:26 JST 2018

よく調べないで使うとハマりますね…。

ちなみに、Java などアプリケーションによっては TZ を指定しないとタイムゾーンが認識されないケースもある。
この場合は tzdata を削除しないでおくか、サイズを少しでも削りたい場合は以下のようにファイルをコピーする・・・のは、いまいち?

RUN apk --no-cache add tzdata && \
    cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime && \
    apk del tzdata && \
    mkdir -p /usr/share/zoneinfo/Asia && \
    cp /etc/localtime /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo