僕がエディタやターミナルを半透明にする理由


バクダンくんだよ。投稿が年を越してしまって申しわけわけ。

今回は僕のライフハックの一つを紹介するのだ。8割型個人の主観的体験に基づくので、ご自身のスタイル・体質等と照らし合わせて参考にしてくださいな。

半透明ウィンドウの可能性

最近の大抵のエディタやターミナルには、ウィンドウを半透明にするという機能があります。多くのサイトでは「作業中に後ろのテキストが読めて便利」といった形で紹介されているやつ。みなさんは活用していますか?

「かっこいいだけでしょ?」「半透明にしたら文字見にくくならない?」といった声も聞こえてきそうですが、うまく活用すれば作業の集中力を最大化することができるのです。

そう、最大化……さいd……

はい!

サイドチェストォォォ!!

いやまって帰らないでこっちは一応真面目なんだ。

半透明ウィンドウの裏で動画を流すということ

確かに、エディタを半透明にすると、後ろのウィンドウが透けてカッコいいのは良いにしても、エディタの文字は読みにくくなります。特に背景が文字の場合、前景の文字とごっちゃになってしまってダメダメです。

でも、試しに動画を全画面で流し、その上に半透明のエディタ/ターミナルを全画面にして重ねてみます。
するとどうでしょう。作業中ちょっと集中力が途切れても、

人は動いている物に目が惹かれる

画面が動いているので思わず見る

そこにはエディタ/ターミナルがある

自然な流れで作業が始まる

というカラクリにより、作業に集中し続けられるようになるのだ!
いやホントだって。

文字が読みにくい問題については、

動いている物→背景
動いていない物→前景

という見分けができて案外問題無いことがわかります。
でもさすがにコメントはオフにしましょ。

背景動画に適した動画の条件

とはいえ、多くの動画はやはり気が散ってしまいます。というか散りました。
良い作業用BGMならぬ作業用BGVにはいくつかの条件があるようです。

  1. 十分に長いこと
  2. 五月蝿くないこと
  3. 動画の内容に興味が無いこと

要件1に関しては作業中ずっと流し続けられるぐらいの長さが必要というだけです。

要件2については、画面が激しく点滅するような動画、騒がしい動画・生放送はやはり気が散るので良くないということです。

大事なのは要件3で、BGVとしては内容に気を取られすぎないぐらい興味の無い動画である必要があるのですが、全く興味の無い動画を漁るのもそれはそれでたるいわけです。

おすすめ動画

というわけで、僕が色々試した中で有効だったものを紹介してみます。

もちろん個人の趣味もありますので、自分に合ったものを探す方が良さそうです。あなたのオススメを見つけたらコメントでお教えくださいな。

(既に観たことのある)アニメ

アニメ好きな人なら、既に見たことのあるアニメを流すのが良いでしょう。既に内容を知っているので興味も控えめ、というわけです。
特に日常系アニメなら激しい動きも少なく、また癒やし効果もあるのでおすすめです。

年末年始などはいろいろなアニメの全話一挙放送が行われているので、試しにそれを利用してみてはいかがでしょ。

音楽PV

音楽好きで、普段から音楽を聞きながら作業している人なら音楽PVのプレイリストを垂れ流すのも良いでしょう。

特に、大量に無料で公開されているVOCALOID曲のPVなどは動きの少ないほぼ一枚絵の動画だったりすることも多くておすすめです。
いい感じのプレイリストを探すのが面倒な方は、僕が毎日日替わりでボカロ曲を100曲聴いてた話を参考にすると良いのではでは?

なお、長時間音楽を聞き続けると耳を痛めるので、なんとか聴こえる程度の音量にしておきましょう。

各環境でgVimを半透明にする方法

ところで今思い出したのですが、この記事はvim3 Advent Calenderの22日目の記事なのでした。というわけでここからは各環境のgVimでウィンドウを半透明にする方法をまとめますぞ。

なお、gVimの起動時から半透明にしたい場合は、GUIEnter以降のタイミングで設定する必要があるのでご注意を。

Windows

WindowsのgVimの場合、VimTweakプラグインを入れれば:VimTweakSetAlpha <number>コマンドで0~255の範囲で不透明度を指定できるようになります(255が不透明)。

また、+kaoriyaなgVimならtransparencyオプションが追加されており、同様に不透明度を設定できます。

Mac

MacVimならtransparencyオプションが追加されております。こちらは0~100の範囲で透明度を指定します(0が不透明)。

しかし、macOSの場合、フルスクリーンにしたアプリの前に別のアプリを重ねることができないため、残念ながら上の画像のようなスタイルで作業するのは難しそうです。ざんねん。
何か良い方法を知っている方はお教えください。

Linux

Linuxの場合はスペックやデスクトップ環境などに大きく左右されるのでなんとも言えませんが、transsetコマンドが使える場合があるようです。

gvimrcあたりで

command! -nargs=1 Transset call system('transset --id ' . v:windowid . ' ' . <q-args>)

のようなコマンドを定義しておけば、:Transset 0.85のようにして半透明化できます。お試しあれ。

僕が使っているLinux Mint (Cinnamon)ではtranssetが効かないようですが、Cinnamonの機能?で、ウィンドウのタイトルバー上でマウスホイールを回して半透明にしたり、キーボードショートカットで透明度を変更したりできるようにする設定があります。探してみてください。

まとまれ

「作業中に音楽を聴くか否か」と同じように、人によって動画の有り無しどちらが良いか、どんな動画が良いかなどは変わってくると思いますが、僕はこのスタイルが一番長時間集中できます。嘘だと思って一度試してみてはいかがでしょ。