Chromium で Flash Player が使えなくなる件の対処法


Ubuntu を 14.04LTS にアップデートすると、Chromium も バージョン 34.0.1847.116 Ubuntu 14.04 aura になりました。そこで、YouTubeを開いてみると以下のような状態に(一部そのまま見れる動画もあります)。

これは Chrome/ium が Adobe Flash の使っている Netscape Plugin API の提供を打ち切るためです。代わりに、Pepper Plugin API というものを提供し始めるのですが、それに対応した Adobe Flash のプラグイン Pepper Flash Player Plugin を利用するには2つの方法があります。

注:2016年5月現在、32bitのPCではこのどちらの方法も使うことができません。諦めて下さい。詳しくはChrome Linux 32bit版の後始末とFlash問題 - ぷちてくをお読み下さい。

1. Google Chrome ブラウザに乗り換える

特にこだわりのない人は、Google Chrome ブラウザをインストールして乗り換えるという方法があります。Chrome は初めから Pepper Flash Player Plugin をバンドルしてくれているので、別途インストールやバージョンアップをする手間はありません。

2. Pepper Flash Player Plugin を別途入手して Chromium にインストールする

sudo apt-get install pepperflashplugin-nonfree
sudo update-pepperflashplugin-nonfree --install

1行目で Ubuntu のパッケージとしてインストール、2行目で chromium にインストールしています。2行目を変更すると Google Chrome の Unstable バージョンにインストールしたりもできます。

参考:Pepper Flash Player Installer For Chromium Available In The Ubuntu 14.04 Repositories ~ Web Upd8: Ubuntu / Linux blog

(14.04 より前のバージョンをお使いの場合はこの方法は使えないので Web Upd8 の過去の記事 を参考にインストールして下さい。)

注意:sudo apt-get upgradeではプラグインがアップデートされません。セキュリティを保つために、

sudo update-pepperflashplugin-nonfree --install

で定期的にアップデートしてください。現在インストールされているバージョンと最新バージョンは

sudo update-pepperflashplugin-nonfree --status

で確認することができます。

2016/5/14 追記

こちらの方法でアップデートする際に

ERROR: failed to retrieve status information from google : 
W: 以下の鍵 ID に対して利用可能な公開鍵がありません: 1397BC53640DB551 More information might be available at:
http://wiki.debian.org/PepperFlashPlayer

というエラーが出ることがあります。これはGoogleのGPG公開鍵の期限が切れたことによるもので、再インポートによって解決します。

解決するためのコマンド
gpg --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys 1397BC53640DB551 && 
gpg --export --armor 1397BC53640DB551 
| sudo sh -c 'cat >> /usr/lib/pepperflashplugin-nonfree/pubkey-google.txt'

参考:Use Chromium on Linux? Adobe Flash Will Stop Working From April | OMG! Ubuntu!