Swift逆引きハンドブック


Swift2.xに対応した逆引きレファレンス参考書です。Swiftでプログラミングする時に実装したい機能に対応するコードを知ることができます。Swiftの持つ機能についてかなり細かく網羅されています。表紙には「iOSアプリ開発者の必携書!」とありますが、内容を見るとあながち大げさではない。著者の自信が伺えます。
逆引きというキーワードでいくと、「Swift逆引き大全 555の極意」という参考書が秀和システムから一足先に出版されていますが、こちらは「Swift逆引き」と謳ってはいますが、Swiftと言うよりは、iOS SDKといった方がマッチしている内容で、むしろ各種のAPIやXCodeの操作などの内容が主体でした。
こちらの「Swift逆引きハンドブック」は本当にSwiftの言語機能に絞って項目を選び、解説をしていますから、文字通りSwiftの逆引きレファレンスです。普段あまり使わないようなディープな内容まで踏み込んでいて、Appleの公式ブックである「Swift Programming Guide」よりも詳しいようです。このハンドブックをめくって初めて出会う組み込みメソッドもかなりあります。
ここまで調べて書籍化していただいた著者の林 晃氏に感謝です。
しかし、これだけ詳細に踏み込んで豊富な内容になっているためか、初版の出版が2016年2月になってしまいました。2016年の秋には多分Swift3.0が出るので、この内容も一部は改変されてしまいます。本来ならSwift3.x対応版が出てから購入したいところですが、この内容の豊富さ、カバーしている内容を見るとやはり早く入手しておきたいと思いました。