Install Git on CentOS 8


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この記事について

本記事は、CentOS 8.x への Git のインストールについて記載しています。

対象読者

  • CentOS 8.x 環境に Git をインストールしたい方

インストール

基本的に、公式ドキュメント に記載されている手順通りに進めます。

CentOS で Git をインストールする方法はいくつか存在しますが、基本的には以下の 2 つです。

  • バイナリのインストーラーを使用してインストール
  • ソースコードを自分でビルドしてインストーラーを作成し、インストール

各自、好きな方でインストールを行ってください。

環境

cat /etc/redhat-release 
CentOS Linux release 8.2.2004 (Core) 

dnf を使用したインストール

CentOS は Fedora ベースの Linux ディストリビューションのため、dnf が使用できます。
そのため、dnf を使用して Git をインストールします。

CentOS 8 からは、パッケージ管理は yum から dnf に変わりました。
CentOS 8 では、yum コマンドは dnf コマンドのラッパーとして存在しているため、入力しても内部的には dnf が呼び出されるようになっています。

sudo dnf install -y git-all

インストールが完了したら、Git のバージョンを確認します。

git --version
git version 2.18.4

ソースコードを使用したインストール

通常、RHEL (Red Hat Enterprise Linux) などのディストリビューターは、古いバージョンの Git を提供しています。
そのため、最新バージョンの Git を使用したい場合は、自身でソースコードを取得し、インストーラーを作成する必要があります。

2020/11/10 時点で、dnf 経由でインストールした Git のバージョンは 2.18.4 です。
2020/11/10 時点で、最新の Git のバージョンは 2.29.2 です。

環境の最新化

OS 環境を最新化しておきます。

sudo dnf update -y
sudo dnf upgrade -y

make のインストール

Git のソースコードをコンパイルしてインストールするには、make コマンドを使用します。
先に、OS で make コマンドが使用できるか確認します。

rpm -ql make

もし、実行後の結果で「パッケージ make はインストールされていません。」というような表示が返ってきた場合は、dnf を使って make パッケージをインストールしましょう。

sudo dnf install -y make

もし、すでに make がインストールされており、コマンドが実行できない場合は、環境変数などが通っていない可能性があります。
ls /usr/bin | grep make で /usr/bin 配下に make が存在しているかを確認できます。

コンパイルに必要なパッケージのインストール

make をインストールしただけでは、ソースコードのコンパイルはできません。
コンパイルに必要なパッケージを追加でインストールします。

sudo dnf install -y gcc \
        curl-devel \
        expat-devel \
        openssl-devel

Git のインストール

Git のソースコードは、GitHub にあります。こちらで最新のバージョンを確認します。

/usr/src にファイルをダウンロードします。

cd /usr/src/
sudo wget https://github.com/git/git/archive/v2.29.2.tar.gz -O git.tar.gz

ダウンロードしたい Git のバージョンに合わせて、wget コマンドで指定している URL 内にある v2.29.2 の部分を置き換えてください。

ダウンロードが完了したら、ファイルを解凍します。

sudo tar -xf git.tar.gz

ファイルが正常に解凍されたことを確認します。
解答できていれば、git-x.xx.x といったフォルダが作成されているはずです。

ls -al
合計 9408
drwxr-xr-x.  5 root root      70 1110 13:26 .
drwxr-xr-x. 12 root root     144 106 18:55 ..
drwxr-xr-x.  2 root root       6  511  2019 debug
drwxrwxr-x. 27 root root   16384 1029 21:24 git-2.29.2
-rw-r--r--.  1 root root 9611952 1110 13:25 git.tar.gz
drwxr-xr-x.  2 root root       6  511  2019 kernels

解凍したフォルダに移動し、ソースコードをコンパイルします。

cd git-2.29.2
sudo make prefix=/usr/local all

コンパイルが完了したら、Git をインストールします。

sudo make prefix=/usr/local install

インストールが完了したら、Git のバージョンを確認しましょう。

git --version
git version 2.29.2

もし、git コマンドが通らない場合は、シェルを立ち上げ直すか、source ~/.bash_profile を実行して最新の環境変数を反映させてください。

公式サイト

参考情報