Hugoの新しい記事作成時にファイル名を自動生成する
あらすじ
Hugoで新しい記事を作成するときにパス(記事のファイル名)を考えるのが面倒だったので、ファイル名を自動生成することにした。
Hugoでの記事作成方法
Hugoでは次のコマンドで記事を作成できる(参考:hugo new | Hugo)。
hugo new [path] [flags]
使用例:
hugo new posts/my-first-post.md
コンテンツのディレクトリを変更していない場合はcontent/posts/my-first-post.md
にファイルが作成される。
パスを元に記事のテンプレート(archetypes/*
)を選択して新しい記事を生成する(参考:Archetypes | Hugo)が、結果としてはファイルを作っているだけなのでコマンドを叩かずに手で作成してもよい?🤔(日付の入力は面倒だが)
ちなみに、既に存在するパスでコマンドを叩くと「既にファイルが存在するため」新しいファイルを作成できない(自動生成するときにファイルの存在チェックを行わなくても良さそう)。
実装の方針
どのタイミングでどうやってパスを自動生成しコマンドを叩くのか考えたところ、氷砂糖のスキルだと「Node.jsでパスを生成してそのままコマンドを叩く」方法が簡単そうだった。
パスのフォーマット
生成するパスのフォーマットは、NotionのCopy linkから取得できるURLを参考に「16進数っぽい32文字の文字列」にした。
生成するURLのイメージ:
http://localhost:1313/efa373e28f78af98644500de87092dbd
実装
パスの生成
パスの生成には、検索で見つけたNano Idを使用する。
初期化とパッケージの追加:
yarn init -y
yarn add --dev nanoid
nenoid
を使用すると、URLフレンドリーな21文字のIDを生成できる。
const { nanoid } = require('nanoid')
const id = nanoid()
console.log(id)
// 生成例: V2dAP3vwixvuA-iY2P9UO
生成する文字数を変えたい場合は第1引数で指定できる。
const { nanoid } = require('nanoid')
const id = nanoid(8)
console.log(id)
// 生成例: NUS_PAQc
今回は「16進数っぽい32文字の文字列」を生成したいので、customAlphabet
で使用文字と文字数を指定して対応する。
const { customAlphabet } = require('nanoid')
const nanoid = customAlphabet('0123456789abcdef', 32)
const id = nanoid()
console.log(id)
// 生成例: efa373e28f78af98644500de87092dbd
コマンドの実行
Node.jsでは次のようにして同期的にコマンドを実行できる。
const { execSync } = require('child_process')
const command = 'echo 1'
const stdout = execSync(command, { encoding: 'utf8' })
console.log(stdout)
execSync
を実行するときにencoding
を指定しないと返り値がBufferになる。
console.log
を使用するとstdout
の行末の改行とconsole.log
自体の改行で1行開いてしまうため、回避するにはstdout
をtrim
したり、process.stdout.write
を使用するといいかもしれない🤔
// stdoutをtrim
console.log(stdout.trim())
// process.stdout.writeを使用
process.stdout.write(stdout)
先ほどのパス生成と組み合わせるとこのような感じになる🤔
const { execSync } = require('child_process')
const { customAlphabet } = require('nanoid')
const nanoid = customAlphabet('0123456789abcdef', 32)
const id = nanoid()
const command = `hugo new ${id}.md`
const stdout = execSync(command, { encoding: 'utf8' })
process.stdout.write(stdout)
スクリプトの使用準備
新しい記事を作成するスクリプトをscripts/new.js
に実装する。
実装後、package.json
にnode scripts/new.js
を実行するコマンドを追加する。
{
"scripts": {
"new": "node scripts/new.js"
}
}
このコマンドを追加した場合、yarn new
で記事を作れるようになる。
参考
- JSでランダムな文字列を生成する3つのライブラリ(Nano ID/uuid4/shortid) - くらげになりたい。
- Node.js|シェルコマンドを実行する方法(child_process) - わくわくBank
- console.log で改行させたくない - star__hoshi's diary
Author And Source
この問題について(Hugoの新しい記事作成時にファイル名を自動生成する), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://zenn.dev/sugar/articles/6f63c2274653e6353056著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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