ホームディレクトリにいつの間にかmissfont.logができてしまう対策


前置き

私は仕様書等の技術ドキュメントはLaTeXで書いています。
Word系はなぜか書いていくにつれて体裁がどんどん腐っていくから嫌いで,
Markdownは悪くはないのですが,最終的に目次とページ番号付きで印刷できる状態にしたくて,
SphinxとかpandocとかGitBookとかも調べたのですが,
イマイチかゆいところに手が届かない感じだったのでLaTeXでいいやとなっています。

そしてそれを布教しようと,LaTeXビルド環境が一発で入るDockerイメージを作り,
Dogfoodingを兼ねて,それを使って文書作成をしていました。
ホスト側(Ubuntu MATE)でtexファイルがあるディレクトリをDockerコンテナにマウントし,
ホスト側で書き進めたら,コンテナ内のbashが動いているコンソールでmakeするとpdfになり,
そのままホスト側のPDFビューアーで確認できる,という具合です。
使い勝手的には特に不満もなく(Texlipseとかは使えなくなりましたが,Visual Studio CodeにTeX用のプラグインを入れたら全く十分)使っていたのですが…

現象

ふと見ると,ホスト側のホームディレクトリに missfont.log というファイルが出来ています。

missfont.logの中身を見ると,

mktextfm cmtt10
mktextfm cmr10
mktexpk --mfmode / --bdpi 600 --mag 1+0/600 --dpi 600 cmtt10
mktexpk --mfmode / --bdpi 600 --mag 1+0/600 --dpi 600 cmr10

こんな内容が延々と繰り返し書かれています。
明らかにTeX関係っぽいログですが,問題はTeXの環境はDocker内にあり,
ホスト側には環境がないのです。
でもtailしながらtexファイルをビルドすると,やはりビルドしたタイミングでログが増えます。

不気味になりいろいろ調べたのですが,そこは割愛。

原因

原因は,ホスト側で,ファイルマネージャーのCaja(NautilusのUbuntu MATE版)で,
texからまず変換される.dviファイルが生成されるディレクトリを開いていて,
.dviファイルが更新される度に,そいつがおそらくサムネイルを作ろうとか何かの動きをとることによって,
missfont.logが書き出される…という話でした。
ファイルマネージャのウィンドウを閉じたら,ビルドしてもログが出ない事が確認できました。

解決策

最初はCajaの設定を変える,とここに書いたのですが,再度よく確認してみましたがダメでした。
次に,dconf-editorでthumbnailerのキーにmime-typeでdisableを指定する,という方法も
試しましたが全く効かず。

最終的には少しパッケージをホスト側に追加して,なんとか黙らせました。

sudo apt-get install texlive-binaries
sudo apt-get install fonts-ipafont

しょぼい結論。