就職活動におけるGithubリポジトリの活用


1.スキルの証拠をリポジトリで公開

 時々、役員をしているソフトウェア会社の書類選考や面談をすることがあります。
その時、できればGithubのリポジトリがあれば送ってほしいと事前にお願いすることがあります。

 コーディングの記録を見るには、commitをみることでどれだけの時間関わっているのかがわかりますし、コーディングのスキルもわかります。
 また、パッケージ管理のマ二フェストをみればどういった技術をつかっているのかも当然わかります。ですので、就職活動をするとき、自らの学習の記録として、Githubにコーディングの記録を載せていき、それを応募時に面接担当者に送るのもありだと思います。

2.応募者としてのポイント

(1)READMEを整理する

 何のソフトをどのような技術や構成でつくったのか整理しておくと面接官がスキル判定しやすいです。

(2)パッケージ管理ソフトのマニフェストを含める

 恐らくフルスクラッチでコーディングをする人は少ないと思いますが、できるだけいろいろなライブラリをつかってパッケージ管理ソフトのマニフェスト(package.json、composer.jsonなど)をみてもらうようにします。
 そうすると面接官は、どのようなライブラリをつかっているのか判別しやすいです。

(3)issueやブランチも適宜利用する

 一人で開発しているとissueやブランチを作らずに開発をしてしまいがちですが、一応、スキルアピールなので、バージョン管理ツールを使いこなしているところもアピールする方がよいでしょう。

(4)レビューをしてもらえるとなおよい

 
 知り合いでもいいので、コードレビューした記録があるとなおいいですね。一人ではなくいろいろな人から教えてもらっているというのは、コミュニケーション力の確認にもなります。

3.面接官のリポジトリの確認点

 Githubのリポジトリを送ってきた場合、当然、レビューをしますがその時ポイントがあります。

(1)アカウントの確認

 時々、複数人で開発しているリポジトリを送ってくる人がいますが、その人のアカウンを確認しておく必要があります。

(2)ランダムにソースについて質問する

 基本的に他人が作ったリポジトリをforkして送ってくる人はいないと思いますが、念の為、いくつかのソースについてランダムに質問するのがよいと思います。
 たとえば、どのあたりが苦労したとか。どういったライブラリをつかって対応したとか。

(3)コミットから時間をみる

 コミットをみればどれだけの時間触っているのかわかります。ですので、必ずコミットを確認します。

4.さいごに

 今は、オンライン、かつ、無料でスキルをアピールする手段がたくさんあります。
 Githubはそのなかでも、学習過程を見せるにはもってこいのサービスだと思います。
 応募する人も、面接する側も活用することでよりよい就職活動、採用活動ができると思います。