goのdocker環境をマルチステージビルドを利用して立ててみる


go環境をdockerで構築する際、マルチステージビルドを利用するとコンテナのサイズが小さくなる。各レイヤーごとに処理をわけ、実際に使用するイメージでは必要のない生成物は、それ以前のレイヤーのみが持つように指定することができる。

マルチステージビルドとは

Dockerfile内にFROM行を複数記述するだけで、ビルドステージを分けることができる。こうすることによって、最終的にイメージに含めたくない内容を除外することが可能になり、その結果、イメージのサイズが小さくなる。

マルチステージビルドを利用しない場合

Dockerfile

FROM golang:1.15.7

COPY . .
RUN apt install -y git tar
RUN go build -o /tmp/app main.go
CMD [ "/tmp/app" ]
main.go
package main
import "fmt"
func main() { fmt.Printf("hello world!") }
image size
REPOSITORY  TAG     IMAGE ID      CREATED        SIZE
example     latest  809b451bc01f  7 minutes ago  841MB

マルチステージビルドを利用する場合

Dockerfile
FROM golang:1.15.7 as build
COPY . .
RUN apt install -y git tar
RUN go build -o /tmp/app main.go


FROM alpine:3.8
COPY --from=build /tmp/app /app
CMD [ "/app" ]
image size
REPOSITORY     TAG     IMAGE ID      CREATED        SIZE
example-multi  latest  e223c19951f4  3 seconds ago  6.46MB

このように、imageのサイズが 841MB - 6.46MB = 834.54MB ほど小さくなった。

参考サイト