デザインパターンを勉強してみる--第2回 Facadeパターン--
Facade(ファサード)パターンとは
どもども。ここではFacadeパターンを学ぼうと思います。
突然ですが、皆さんカレーは好きですか?自分で作ったりしますか?
カレーの作り方も家によってさまざま。。
料理の手順が違ければ、隠し味も違ったりしますよね!
うちの父は酢と飲むヨーグルトを最近使ってました。(自分的には意外だったんですが、
酸っぱいものを加えるとカレーの味から角がとれてまろやかになるとのこと。実際その通りでした。)
さて、カレーも自分でうまく作れればいいですが、
失敗したものを家の夕飯で出したりしては目も当てられません。
それならいっそのこと、他の家族に作ってもらったほうがよほどマシではないですか?
今回学習するFacadeパターンも、「自分でやるより任せた方が」って発想のパターンです。
サンプルケース
ではカレー作りを例にとり説明していきます。
その前に調理手順のクラスを用意します。
・1:野菜を切る
public class ToCutVegetables {
public void exec () {
System.out.println("1:野菜を切ります");
}
}
・2:肉を切る
public class ToCutMeat {
public void exec () {
System.out.println("2:肉を切ります");
}
}
・3:野菜と肉を炒める
public class ToFryVgtblsAndMeat {
public void exec () {
System.out.println("3:野菜と肉を炒めます");
}
}
・4:ルーを入れる
public class ToPutRoux {
public void exec () {
System.out.println("4:ルーを入れます");
}
}
・5:隠し味にヨーグルト
public class ToPutYoghurt {
public void exec () {
System.out.println("5:隠し味にヨーグルトを入れます");
}
}
・6:水を入れて煮る
public class ToBoilAfterAddingWater {
public void exec () {
System.out.println("6:水を入れて煮ます");
}
}
以上が調理手順になります。
ではここからが本題。
例えばある家の息子が、夕食にカレーを作ろうとしますよね。
しかしこやつ、いまいち作り方がわかってないのです。
隠し味のヨーグルトを忘れているのです。(私的にはNG)
・息子
public class Son {
public static void main(String[] args) {
// カレーを作ります。
// 1:野菜を切ります。
(new ToCutVegetables()).exec();
// 2:肉を切ります
(new ToCutMeat()).exec();
// 3:野菜と肉を炒めます
(new ToFryVgtblsAndMeat()).exec();
// 4:ルーを入れます
(new ToPutRoux()).exec();
// 5:隠し味にヨーグルトを入れます
// (入れてない)
// 6:水を入れて煮ます
(new ToBoilAfterAddingWater()).exec();
}
}
見て分かるように、息子は調理手順のメソッドを呼び出し
調理をこなしていきますが、肝心の隠し味を入れ忘れています。
でも、母親は違います。
・母
public class Mother {
// カレーを作ります。
public void makeCurry() {
// 1:野菜を切ります。
(new ToCutVegetables()).exec();
// 2:肉を切ります
(new ToCutMeat()).exec();
// 3:野菜と肉を炒めます
(new ToFryVgtblsAndMeat()).exec();
// 4:ルーを入れます
(new ToPutRoux()).exec();
/** 5:隠し味にヨーグルトを入れます(これがなくちゃ!) **/
(new ToPutYoghurt()).exec();
// 6:水を入れて煮ます
(new ToBoilAfterAddingWater()).exec();
}
}
makeCurryメソッドを見ると、
きっちり5番目で隠し味を入れるメソッドを実行してくれましたね。
「これ、もう母親につくってもらったらww」
この発想がFacadeパターン!!
・息子
public class Son {
public static void main(String[] args) {
// 母に頼んでカレーを作ってもらいます
new Mother().makeCurry();
}
}
母のmakeCurryメソッドを呼ぶことで、
完璧なカレーが出来上がります。
-実行結果-
1:野菜を切ります
2:肉を切ります
3:野菜と肉を炒めます
4:ルーを入れます
5:隠し味にヨーグルトを入れます
6:水を入れて煮ます
まとめ
要は、facadeパターンとは「各クラスのメソッドをまとめて実行しなければならない時に、
まとめて一括で実行できる、窓口となるクラスを用意するパターン」なのです。(サンプルだと母がそれ。)
今回の各調理手順クラスのメソッドも全て呼び出さないと
カレーが出来ませんが、そういう「全てのクラスの処理を呼ばないと意味がない」ような場合に
便利なパターンです。窓口クラスのメソッドを実行するだけでいいんですから。
また、呼び出す順序にルールがあるなら窓口のクラスの中で順に呼ぶようにすればよいです。
私もコーディングしていると、「いくつもメソッド作ったけど、こいつらまとめて呼ばないと
意味ないんだよな。。」って状況にしばしば出会うので、使いどころの多そうなパターンかと思います。
まとめて実行できるようにしておけば、後でコーディングする人達も助かるでしょう。
(ちなみに、facadeとはフランス語を語源とする単語で「建物の正面」という意味です。)
次回
Compositeパターン。。かな?
Author And Source
この問題について(デザインパターンを勉強してみる--第2回 Facadeパターン--), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/ysakura24/items/f8e136307dd12903554f著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
Content is automatically searched and collected through network algorithms . If there is a violation . Please contact us . We will adjust (correct author information ,or delete content ) as soon as possible .