【書評】現場で使える Django REST Framework の薄い本


買ったきっかけ

Django REST Framework(DRF)を使った開発を行うことになり、
ネット等で情報収集やサンプルプログラムの作成をしていたのですが、
なかなか欲しい情報がなく、まとまった知識を得る為に購入しました。
(ちなみにDjangoはいくつか本があるのですが、DRFはこの本以外にたぶんない)
現場で使える Django REST Framework の薄い本【紙の本】(技術書典6バージョン) - - BOOTH
で買いました。

内容と感想

第1章: Django REST Framework(DRF)の概要

REST APIの基本から、DRFの全体構成などの説明など
図があってわかりやすい。

第2章: モデル・シリアライザ・ビュー・URLconf の基本的な使い方

使い方や処理の流れが記載されてます。
他サイトのチュートリアルは、ModelViewSetを使ったものばかりで、
少し複雑なAPIを作ろうとする時にどうすればいいかわからなかったのですが、
ここでは、APIViewにも言及されていて、こちらの方が汎用的であることがわかりました。
開発ではAPIViewを使うことが多くなりそうです。

第3章: DRF とセキュリティ

基本的なセキュリティーに関する知識で、DRF特有の情報が少ないです。

第4章: DRF と認証

Basic認証、Cokkie認証、トークン認証、リモートユーザー認証、JWT認証の各方式に関しての紹介とどれを使うべきが記載されています。
今回使う予定だった認証方式についても詳しく紹介されていて参考になりました。

第5章: チュートリアル その1、第6章チュートリアル その2

よくある本では、前半はチュートリアルで、後半に詳細な機能やリファレンスが記載されていることが多いのですが、この本は逆でした。
書籍にもソースコードが記載されていますが、全部ではないので、サンプルコードをダウンロードした上で読み進めるとわかりやすいです。
チュートリアル その1は比較的簡単にできますが、チュートリアル その2はVueの知識が少し必要です。
(dockerを使ったローカルの動作環境が特殊でその2はうまく動かなかった・・・。)
今回、APIのみ実装予定だったので、その1を作り、JWT認証に変えたものを試しました。
JWT認証は第6章よりも、第4章の方が参考になります。

第7章: 現場で使える Tips 集

今後、実際に開発する中で適宜読む予定。

全体を通して

DRFは、Djangoの知識が前提になるので、Djangoをうろ覚えだったらまずDjangoを覚えた方がいいです。
ネットのチュートリアルの方が環境の作り方からわかりやすく載ってたりするので、この書籍が難しければそちらを試してから読む方がいいです。
全体通してとてもわかりやすく詳しく書かれていて、最初からこれを読んだらよかったと思いました。

今後は

書籍にも書かれていましたが、
[Django REST Framework] Serializer の 使い方 をまとめてみた
[Django REST Framework] View の使い方をまとめてみた
を見ていく予定です。