Amazon AWS EC2 VPCのIPv6対応 インスタンスへのIPv6アドレス付与は m-flagつきRA + stateful DHCPv6


サマリ

Amazon VPC内のEC2インスタンスへのIPv6アドレス付与は RA with m-flag + stateful DHCPv6 で行われている。

ubuntu 16.04 のインスタンスを立てて、DHCPv6の設定をする

Developers.IO: Amazon EC2とVPCがIPv6に対応しました #reinvent
http://dev.classmethod.jp/cloud/aws/vpc-ipv6/

上記の記事の通りに、オハイオリージョンのVPCにIPv6の設定をして、ubuntu 16.04 LTSのEC2インスタンスを作ってみたが初期設定では、eth0にIPv6アドレスがつかない。

eth0 I/Fに prefix information option を含むRAが降ってくるが、m-flagがついるので、stateful DHCPv6クライアントを起動(IA_NAをリクエスト)してIPv6アドレスを取得する。

手動で起動するなら

# sudo dhclient -6 eth0

OS起動時の設定にするなら下記の設定を入れておく

# echo "iface eth0 inet6 dhcp" > /etc/network/interfaces.d/60-default-with-ipv6.cfg

Amazon Linux, Windows インスタンスの初期設定

Amazon提供のドキュメントには下記の記述があり、標準でDHCPv6クライアントを起動する設定が入っている。Windowsについては、m-flagつきRAを受け取った時、stateful DHCPv6クライアントを起動するのはOSデフォルトの挙動である。

Amazon Linux 2016.09.0 以降、または Windows Server 2008 R2 以降のバージョンを使用してインスタンスを起動した場合、インスタンスは IPv6 に設定され、追加の手順は必要ありません。

Amazon提供のドキュメント

日本語版も不自然な翻訳は見当たらず質が高いですが、英語版のほうが改定が進んでいて若干の違いがあります(2017.1.12現在)

[1] 日本語版 IPv6 への移行 http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonVPC/latest/UserGuide/vpc-migrate-ipv6.html
[2] 英語版 Migrating to IPv6 http://docs.aws.amazon.com/AmazonVPC/latest/UserGuide/vpc-migrate-ipv6.html