未経験から3回の自社・受託開発会社のインターンをした話


こんにちは

プログラミングの勉強を始めて4ヶ月目、1年と1ヶ月目にインターンをし、
現在2年目にして3回目のインターンをしているそっしーといいます。

相当技術力があったんだろうといわれると、面白いことにそうではありません。
自分が実務経験を得られた理由は何だったのか、これからエンジニアを目指す方に
共有できたらと思いこの記事を書きました。

目的と手段の話

目的をまず設定し、それを達成するための手段を実行していくことが大切です。
太平洋を横断するとなった時、勢いでそのまま泳ぐバカはいません。
太平洋を横断するために船を探します。
それと同じように、現実でもまず目的を把握し、それに適した手段を取っていく必要があります。
抽象的な話ですが、意識するのとしないのでは多少なりとも差が出ているでしょう。

まず自分の軸を固める

哲学的な話になってしまいますが、自分の軸を固めることはとても大切です。
軸があることで信頼されやすく、また会話を明確に進めることができるからです。
なぜエンジニアになりたいのか、なぜ頑張るのか、といった勉強以前の意識を
ガッチリと固めました。
あなたが人事だとしたら、曖昧な回答をする人よりも軸があって
明確な回答ができる人の方が採用したいと思いますよね。
要らなそうで、実はかなり役に立つ準備なのでまずはここからやってもらいたいです。

アウトプットは保存しておく

自分が都度作った作品は、必ず保存しておきましょう。
未経験の人が実力を示すには、アウトプットした作品が一番有効です。
そのためにも、ある程度凝った物を作る癖と、それを保存する癖は大切です。

SNSを活用

プログラミングの勉強と一緒に、Twitterでエンジニアアカウントを作りました。
SNSの力は偉大で、今ではSNSマーケティングという言葉が当たり前になっています。
始めた目的は発信力を少しでも得られたらというものからでしたが、
このTwitterが自分のキャリアの後押しになることは当時の自分も想像できませんでした。

鬼のようにがむしゃらに頑張っているキャラでTwitterを動かし、いいねを稼ぎ、
コツコツとフォロワーを稼いでいきました。
フォロー対象は経営者か人事、デザイナー、エンジニアのみで、
フォロワーの8割はエンジニアだと思います。
自分からフォローしていくのは最初の100~200人のみで、エンジニアに絞り、
なるべくいいねをしてもらえそうなツイートをすることで拡散され、
毎日数人ずつ増えていきました。

勉強(Progate)を始めて4ヶ月目、Twitterで見かけた企業主催の勉強会に参加した時でした。
そこにいた駆け出し起業家さんと仲良くなり、「うちに来る?いくらがいい?」
といってもらったのです。
当時、自分の相場もわからないアホだったので(Hello Worldをいろんな言語で出力していた)
「(朝から晩まで勉強しているし、)30万円くらいですかね。」
と返答。
そしたらまさかの承諾で、Progate歴4ヶ月で一月30万円という大金を手にすることになりました。
資金振りが良くなく2ヶ月で終わったのですが、
その時お金を貯金に回してバイトを辞め、時間の全てをプログラミングの勉強に費やしました。
時間最優先の考え方はとても今に活きたと思います。
この話は再現性がとても低いので、ここで終わりにします。

2回目のインターンは、Twitter採用でした。
当時の自分は精神的にどん底で、「なぜこんなに勉強しているのにお金にならないんだ」と
今にも挫折しそうでした。自己肯定感のかけらもなかったのを今でも覚えています。

そんな時、友達にいわれた一言が自分のキャリアスタートの引き金になりました。
「技術力があることと、稼げることは別物だよ」
そこでようやく気付きました。
「自分を売り込まなければならない」と。

技術力があることと稼ぐことは違う

これは自分が最も勘違いしていたことの1つでした。
「一生懸命頑張っていれば、いつか報われる。だからひたすら頑張っていれば良い。」
この考え方が、自己肯定感を下げる大きな原因になっていました。

友達に技術力と稼ぐことは違うんだと言われてから、
自分を売り込むことを意識しました。
まずは募集サイトから応募して面接をしてみました。
結果は落選です。当時はまだ授業があり、参加できて週1~2だったので当然だと思います。
それでも最後にプライドを捨てて、
自分で作ったLPをTwitterで公開し、
「0から全て自分でやりました。なんでもするのでアルバイトでもなんでも
 雇っていただける企業様がいたらお願いします」
と呟きました。
物乞いのような気分です。自己肯定感がどん底で、自暴自棄になっていたので、
クソくらえという勢いでツイートしたのです。

結果、そのツイートは拡散され、2回目のインターン先の社長から
声がかかったのです。
「Swift、やってみる?」
「できるかわからないけれど、やってみたいです。」
初めて自分を売り込んで成果が出た瞬間でした。

この時、Swift歴は1週間もありません。HTMLやCSS、お遊び程度のRailsスキルでした。
その後採用理由を聞いたところ、「信頼できると思ったから」だそうです。
一度目のインターンも、二度目のインターンも、面白いことに
自分のその時点の技術力の評価ではなく、伸び代への投資だったり、人間性だったのです。
この2回目のインターンでの業務経験が、今のインターンに受かるのに最も活きてきます。

企業のニーズに合わせる

3回目のインターンは、真っ向勝負でした。
面接で受かるには、自分の売り込み方がかなり大切です。
ただ「自分はこういう人間だ!」と主張してもダメです。

企業方針に賛同したら、真っ先に募集要項を確認しましょう。
・どんなスキルが歓迎されるのか
・どういうスタイルの人材を求めているのか
企業ニーズをしっかりと把握する必要があります。

自分が受けた会社では、
・UIUX重視
・Firestoreの使用経験
・RealmSwiftの使用経験
・関数型プログラミングでの開発経験
・スピード開発
・ライブラリを使った開発
・テストコード
などだった気がします。
幸い、今まで溜めていたポートフォリオのUIのおかげで0次を通過し、
1次に進みました。
そこで「WebAPIを使ったアプリを2週間ほどで作ってきて欲しい」と課題が出されました。

会社のHPから、UIUXとスピードを重視していることがわかっているため、
新型コロナウイルスの感染状況が確認できるアプリを3日で作り、提出しました。
その後のフィードバック後の修正も数日で終わらせ、スピード感とやる気を自分の中の最大限で
アピールした結果、なんとか最終面接を合格しました。

一見、現時点での自分を売り込むだけで良いと思われがちですが、
企業側のニーズも加味しなければなりません。
その時点でそのニーズを満たしていなくても、面接の前準備やら
面接中に寄せていくことはできるかと思います。

おわりに

人それぞれ思うことはあると思いますが、
個人的には「数打ちゃ当たる」よりも「一球入魂」派です。
面談って意外とつかれますからね..。