システムまぎちゃんへの道~ラズパイにMeCabを入れてみよう~


ラズパイにも MeCab は入ります。それも意外とあっさりと。
MeCab は形態素解析器と呼ばれる、文章を入力とし、形態素とその情報を出力とするアプリケーションです。

ということで、MeCab を入れてみましょう。

MeCab はここ
MeCab に必要な辞書はいくつかありますが、IPA 辞書がメジャーみたいなので、これ
をダウンロードします。

気をつけなければいけないのは、CentOS にて標準で使っている文字コードは UTF-8 なので、
これにあわせた構成にしなければならないことです。

とは言うものの、設定は超簡単です。

$ tar xzvf mecab-0.996.tar.gz
$ tar xzvf mecab-ipadic-2.7.0-20070801.tar.gz
$ cd mecab-0.996
$ ./configure --with-charset=utf8
$ make 
# make install

$ cd
$ cd mecab-ipadic-2.7.0-20070801
$ ./configure --with-charset=utf8
$ make 
# make install 

これでインストールは終了です。簡単ですね。でもここまでくるのには時間がかかります。
単純にラズパイが非力だからです。

でもって、これから入れるアプリケーションが /usr/local/lib を見に行く必要があるので以下を設定します。

# vi /etc/ld.so.conf.d/mecab.conf
/etc/ld.so.conf.d/mecab.conf
/usr/local/lib
# ldconfig

では応用編として、R が MeCab を使えるようにします。まずは R のインストールから。

# yum install -y R-*

そして R を起動して RMeCab をインストールします。

$ R
install.packages("RMeCab", repos = "http://rmecab.jp/R", type = "source")
q()

これも時間がかかったと思います。それはひとえにラズパイが非力だからです。

ここで本線に戻り、Python で MeCab が使えるようにします。
これに関しては瞬殺です。

# yum install python-pip34 python34-devel
# yum install swig3 swig3-*
# pip3.4 install --upgrade pip
# pip3.4 install mecab-python3

これで、MPI と同じように使いたかった MeCab 関連物がインストールできました。