MinIO のバージョンアップに伴い変更点があった


おことわり

本記事では MinIO の概要については触れないこととします。

筆者の環境

  • Windows 10 (WSL2)
  • Docker: 20.10.7, build f0df350
  • Minio: RELEASE.2021-07-08T01-15-01Z

(バージョンアップ前の MinIO のバージョンを控えておくべきでしたが失念してました・・・)

コンソールへのエンドポイントが別に用意されるようになった

昨年 Docker Compose で MinIO を使い始めたが、先日 PC を買い替えて新規に環境構築した際、コンソールにアクセスできなくなっていた。ログを見ると、下記のようなメッセージが出ていた。

minio_1  | API: http://172.18.0.2:9000  http://127.0.0.1:9000
minio_1  |
minio_1  | Console: http://172.18.0.2:37791 http://127.0.0.1:37791
minio_1  |
minio_1  | Documentation: https://docs.min.io
minio_1  |
minio_1  | WARNING: Console endpoint is listening on a dynamic port (37791), please use --console-address ":PORT" to choose a static port.

最後の行で、コンソールのエンドポイントが動的ポートになっているというメッセージが出力されている。さらに、静的ポートに切り替えるために --console-address オプションを使えという案内。ということで、 docker-compose.yml

コマンド引数と

  minio:
    image: minio/minio
    command: ['server', '/data', '--console-address', ':9001'] # --console-address オプションの追加

ポートフォワードの設定を追加してあげた。

    ports:
      - 9000:9000
      - 9001:9001 # コンソール用のポートフォワード設定追加

これでコンソールにアクセスできるようになった。

使っていた環境変数が非推奨になった

アクセスキー、シークレットキーとして設定していた MINIO_ACCESS_KEYMINIO_SECRET_KEY が非推奨になっていた。

minio_1  | WARNING: MINIO_ACCESS_KEY and MINIO_SECRET_KEY are deprecated.
minio_1  |          Please use MINIO_ROOT_USER and MINIO_ROOT_PASSWORD

2 行目に代わりの環境変数名が出力されているのでそれを使うようにした。

    environment:
      MINIO_ROOT_USER: minio            # 元 MINIO_ACCESS_KEY
      MINIO_ROOT_PASSWORD: miniosecret  # 元 MINIO_SECRET_KEY