@availableの落とし穴


最近Sign in with appleを対応する時、iOS 13+以上しか使えないObjective-C API「ASAuthorizationAppleController」などを利用します。
古いiOSバージョンを判別するため、下記のようなコードを書きました。

if (@available(iOS 13.0, *)) {
  // iOS 13以上のAPIを使う
  ...
}

ざっくり見ると、@available条件でiOS 13以上であれば、if文内の処理を行うという認識ですが、実際はそうではないようです。
iOS10からiOS12までのシミュレータで試しました。全てif文の内の処理に行って、ASAuthorizationAppleController APIの所でクラッシュしてしまいました。

どうやら、if (@available)はruntimeで判別することではないようで、コンパイルする時点でマクロのような条件分岐はすでに決まってます。しかしマクロであれば、なぜ直接に#if文で書かないですか?理解にちょっと苦しい。。。
仕方ないので、runtimeでバージョン判別コードを入れました

if (@available(iOS 13.0, *)) {
  if ([UIDevice currentDevice].systemVersion.floatValue >= 13.0) {
    // iOS 13以上のAPIを使う
    ...
  }
}

一応iOS13以下の古いバージョンで問題なく動けます。