ブルーライトカットのすすめ


Q. これプログラミングの記事ですか?
A. いいえ、プログラマ向けの記事です。

TL; DR

  • いわゆる「ブルーライトカット」レンズはなんだかんだ有効だよ (※そういう思い込みな可能性を否定するものではない)
  • 度なしも売ってるよ
  • 目は大切にしようね!

個人的背景

全く自慢にもなんにもならないのですが、3歳かそこらから眼鏡を掛けています。
そこまで極端に目が悪いわけではないのですが、遠視+乱視と近視+乱視というわけのわからん崩れ方をしている上、微妙に虹彩が弱いらしく強い光が苦手という困ったちゃんな目玉を持っています。
そんなわけで、だいたい大学の頃から眼鏡に極弱いカラーレンズを使っていました。
(この頃は特に何の理由もなくブルーグレーを入れていた覚えがあります)

ブルーライト・カットを入れだしたのは割と最近のことで、確か3年ほど前のことだったはずです。
職業プログラマとなったからにはまあ当然なのですが、日がな一日ディスプレイと睨めっこすることも珍しくありません。
当然目薬と蒸しタオルがお友達になるわけですが、一年ほどしてじりじりと視力が悪化。幼少からの眼鏡ユーザーなら恐らく馴染み深いであろう "眼鏡頭痛" の症状が現れだし、フレームもガタが来ていたので素直に作り直すことにしました。
この時勧められたのが、いわゆる "ブルーライトカット" レンズでした。

利点

目の疲れ方がマシになる

はじめに断っておきますしあとにも書きますが、疲れなくなるわけではありません。こんだけガンガン酷使する職業なんだから諦めろって話ですよ。
ただ、非常に楽になります。椅子を買い替えたら腰が楽になった、みたいな話です。

プログラマは黒背景を好む、なんてよく言われますが、白色光は3原色全てを混合したものなわけで、それだけ青、つまりブルーライトもたっぷり使われているという……
ともあれ、見た目の変化を押さえ込みつつそれなりにエネルギー量を落としてくれる、というのは「目の疲れ方」にじわじわと効いてきます。具体的にはそう、プロジェクトが燃え燃えしちゃったときの残業中とかに

不眠が改善される!?

念の為: これはあくまで私個人の体験です
といってもそこまですごい話ではありません。寝付きがマシになった、程度の話ですね。
よく「ブルーライトは不眠を引き起こす」なんて言います。私は「はいはいワロスワロス」な感じでした。
いやまあ、気づいていない不眠があっただけのことなんですけど。要するに寝付きがエラい悪くて (1時間ぐらいかかる) 、コンピュータ歴が変に長いもんだからそれしか知らなかったのが問題でした。

もしあなたが今「なーんか仕事始めてから寝付き悪くなったよなー」なんて状態なら、だいぶよくなるかもしれませんよ?
……あ、寝る前にスマホいじらないならの話ですが

欠点

おかね

レンズ代がだいたい+3000円~+5000円とかそこらへんでしょうか。JINSとかは5000円持ってくので微妙に悲しみ感あります。私は「今回は敢えて高いところに行ってみるか!」とかわけのわからんこと言いながらフレームが逝った眼鏡抱えて和真に駆け込んだら3000円でつけてくれて驚いたクチです。しかも滅茶苦茶細かく診てくれたのでめっちゃ得した

もっとも、そもそも今眼鏡をかけていないなら (あるいは伊達なら) 、度なしのブルーライトカット眼鏡がJINSやそこらで安く売っています。というか質を問わないならダイソーにあります

即座に劇的な効果があるわけではない

先程も述べましたが長期的に見てじわじわ効いてくるタイプだということです。
少なくとも、ブルーライトカットを入れたから「あ゛ー」と唸りながら目頭を揉むことが減るわけではありません (中長期的にはかなりマシになるんですけどね) 。そこらへんは度数調整しましょう。

ここからは現在度入り運用組向けですが、何も言わずに作ってもらった眼鏡は概ね視力検査の距離を主眼とした調整になるものです。そりゃまあ、視力検査しながらレンズ入れ替えてくのが眼鏡の度数割り出しですからね……
ぶっちゃけ一度よさげな眼科、あるいはお高めの眼鏡屋の専門家に目的を伝えて、有用な調整を出してもらうほうがよっぽど重要です。ブルーライトカットは所詮オプションであり、万能薬ではありません
もっとも、特化品を作るとそれはそれで普段使いと切り替える時に混乱します。遠近両用は慣れるまでキツイらしいですね。

職務内容によっては使いようがない

最大の問題かもしれません。ブルーライトカットは語弊を承知で言うなら「青系の光 (の一部) を遮断する」というものです。
ということはつまり、世の中がほんのり黄色っぽくなってしまうんです。
本当に気にならないぐらいほんのりなんですが、「あーちょっと違うねえ」とわかるぐらいには差が出ます。差が出ちゃまずい職業では使えません

……プログラマなら平気だろうって? いやいや、画像加工系のソフトとかやってる人は大変でしょう
こればっかしは諦めるか、うまいこと付き合うしかありません。
いっそ普段からかけ続けて「そういうもの」にしてしまう、というのも手ですけどね。

ところで

世の中にはアホな様々なものがあふれるもので、「ブルーライトカット」を謳うソフトウェアが存在します。あれです、画面にフィルタ掛けるやつ。
極論、あれでもまあそれなりに効果はあるんじゃないかな? とは思いますよ。タダで使えるのもそこらに転がってますし、家で試す分にはいいかもしれませんね。
最近ではWindows 10が「夜間モード」として取り入れたりしているので、そのうちスマホでも標準装備みたいになっていくんでしょうかねえ……