Anacondaで仮想環境を構築する


Anacondaで仮想環境を構築しました。
忘備録としてまとめておきます。間違いなどがあれば、教えていただけたら幸いです。

Anacondaとは

Pythonのディストリビューションの一つ。
データサイエンス分野で使いがちなパッケージがあらかじめ含まれているため, その分野において人気。
condaという独自のパッケージ管理を利用する。pipも利用できるが、色々厄介なことがある(詳しくは知りません)らしいので、極力condaコマンドを使用した方が良い。

自分の環境 

macOS 10.15.7
python 3.8.3

Anacondaのインストール

Anacondaをインストールする。

仮想環境を作る

①conda create -n 仮想環境名 python=バージョン数 anaconda コマンドを入力

$ conda create -n py27 python=2.7 anaconda

Proceed ([y]|n)?という表示が出るのでyを押す

仮想環境ができたら、conda info -eコマンドで、仮想環境の情報を確認する。

$ conda info -e
# conda environments:
# 現在の環境に*マークがついている。デフォルトはbase環境になっている。
base                  *  /Users/user_name/opt/anaconda3
py27                    /Users/user_name/opt/anaconda3/envs/py27

py27という環境ができたことがわかる。
しかし現在はbaseに*がついているので、作成した仮想環境に入っている訳ではない。

②source activate 任意の仮想環境名で、仮想環境に入る

$ source activate py27

これで、仮想環境に入ることができる。Windowsの場合は

$ activate py27

これで仮想環境に入ることができるはず!

もう一度conda info -eで確認

$ conda info -e
# conda environments:
base                    /Users/user_name/opt/anaconda3
py27                  *  /Users/user_name/opt/anaconda3/envs/py27

py27に※がついているので、仮想環境に入り込むことができた。

もし、仮想環境に入ることができないのであれば以下のコマンドでも入ることができる。

$ conda activate py385

③仮想環境のインストールされているライブラリを確認する。

$ conda list

# Name                    Version                   Build  Channel
appnope                   0.1.2           py38hecd8cb5_1001  
argon2-cffi               20.1.0           py38haf1e3a3_1  
async_generator           1.10                       py_0  
attrs                     20.3.0             pyhd3eb1b0_0  
backcall                  0.2.0                      py_0  
blas                      1.0                         mkl  
bleach                    3.2.1                      py_0  
ca-certificates           2020.10.14                    0  
certifi                   2020.11.8        py38hecd8cb5_0  
cffi                      1.14.4           py38h2125817_0  
cryptography              3.2.1            py38h5c1d3f9_0    conda-forge
dbus                      1.13.18              h18a8e69_0  
decorator                 4.4.2                      py_0  
defusedxml                0.6.0                      py_0  
entrypoints               0.3                      py38_0  
expat                     2.2.10               hb1e8313_2  
gettext                   0.19.8.1             hb0f4f8b_2  

上記コマンドを入力することで、仮想環境でインストールされているパッケージを確認できる。

④追加でライブラリをインストールする。

conda install ライブラリ名

⑤仮想環境から退出する

conda deactivate

⑥仮想環境を削除する

conda remove -n [name] --allを入力する。

conda remove -n py385 --all

以上が、一通りの構築手順。

 conda コマンドまとめ

  • conda create -n [name] python=x.x

    • 新しい仮想環境の作成
  • conda create -n [new name] --clone [existing name]

    • 既存の仮想環境をコピーして新規に仮想環境を作成
  • conda info -e

    • Anaconda仮想環境の実体がどこにあるのかも表示される Activate中の仮想環境に*がつ
  • conda list

    • Anacondaの仮想環境の一覧
  • conda list -n [name]

    • 現在Activate中ではなく、[名前]で指定した仮想環境にインストール済みのパッケージの一覧
  • source activate [name] もしくは conda activate [name]

    • 仮想環境に入る
  • source deactivate

    • 仮想環境を出る
  • conda remove -n [name] --all

    • 仮想環境を削除
  • conda install [name]

    • パッケージのインストール
  • conda install [name] ==x.x.x

    • パッケージのインストール(バージョン指定)
  • conda uninstall [name]

    • パッケージのアンインストール
  • conda update --all

    • 現在Activate中の仮想環境のすべてのパッケージを更新
  • conda update [name]

    • パッケージを指定して更新
  • conda --version

    • condaコマンドのバージョンを調べる
  • conda update -n base conda
    -condaのバージョンを更新