ローカル環境(Truffle+Ganache)でブロックチェーンアプリ開発入門①【イントロダクション】


はじめに

 ブロックチェーン技術を利用したデジタル資産の一つであるであるNFT(非代替性トークン)が今年(2021年)に入って人気が爆発し、アートや音楽における分野で目覚ましい発展を遂げています。
 先日、イーロンマスク氏が手がけたNFT作品に1億円以上の価値がつけられたというニュースもそれを物語っています。
 そこで今回はこれらに利用されるブロックチェーン技術を利用した初歩的なアプリケーションを作成し、ブロックチェーンでアプリケーションを開発するとはどういうものなのかを実際に開発し体験していくこととします。

対象者

 ブロックチェーン、Botcoin、Ethereumなどの入門書を一通り読み、アプリケーションを作成してみたい方。または、ブロックチェーンの技術をなんとなくは理解できているが実際にどのようにしたらアプリケーションが作成できるか分からないという方。
 本記事ではブロックチェーンの入門書で頻繁に使用されるような語句の解説などは行わないので、もし単語や語句の意味が分からなければ入門書に都度戻ってもらって確認してみてください。
 また、作成するアプリケーションにはWEBアプリとスマホアプリを想定していますので、Vue.jsやFlutterの基本的な知識を持っていることが前提になります。

学べること

  • ローカル環境にEthereumのprivate環境を構築する方法
  • スマートコントラクトの作成とデプロイの仕方
  • ブロックチェーンに接続、コントラクの実行を行えるWEBアプリ・スマホアプリの作成方法

作成するもの

Truffleでは、TruffleBoxというアプリケーションのテンプレートが利用できます。
今回はTruffleBoxで用意されている「METACOIN」というテンプレートを使用して、独自トークンをユーザ同士で交換できるアプリを作成していきます。