テキストシェル「Cap」の使い方


テキストシェルとは?

テキストシェルとはエディターの編集領域で実行できるシェルのことを言います。
コマンドの実行結果をダイレクトにエディタの編集個所に展開することが出来るのが特徴です。
今回ご紹介する「Cap」はこのテキストシェルの一種です。

Capとは

Cap - GitHub

Capはテキストシェルの一種です。
多数のコマンド、それからテンプレート言語を内蔵しているテキストシェルです。
SublimeText3, VS Code, Vimなどのエディターのプラグインが公開されています。

Capのインストール方法

Cap - GitHub

↑からcapをGitでクローンします。
それから↓のMakeコマンドを実行します。

$ git clone https://github.com/narupo/cap/
$ cd cap
$ make init && make

buildディレクトリ以下にCapの実行ファイルと外部ライブラリがビルドされます。
あとはこれらを環境に配置します。

$ sudo cp ./build/cap /usr/local/bin
$ sudo cp ./build/libpad.so /usr/local/lib

ちなみにこの説明はUNIX系システムの説明ですが、CapはWindowsでもビルド可能です。
推奨するコンパイラはTDM-GCCです。

環境でCapが使える様になったらエディタにプラグインをインストールします。
VS Codeの場合は「cap-code」でエクステンションを検索すると出てきます。

Capの使い方

Capをインストールしたら端末からCapを実行します。

$ cap

実行できたら次にCapのホームディレクトリを設定します。
Capはパスを管理しますが、このホームがすべての処理の基点になります。

$ cap home /tmp

ホームを設定したらpwdコマンドで現在ディレクトリを確認、

$ cap pwd
/

↑は/になってますが、これは/tmpがホーム(ルート)になっているからです。
ここからcdで移動などするとpwdで表示されるパスが変化します。

$ cap cd path/to/dir
$ cap pwd
/path/to/dir

lsコマンドで現在のディレクトリの中身の一覧を見ることができます。

$ cap ls
file1.txt
file2.txt

catコマンドでファイルの中身を見ることができます。

$ cap cat file1.txt
Hello, World!

エディタにプラグインをインストールしたらこれらのコマンドはエディタ上で呼び出すことができます。
CapTextCommandというプラグインのコマンドがありますので、これにお好きなショートカットキーを振ってください。
あとはエディタ上で

@pwd

と入力し、ショートカットキーを入力するとpwdコマンドの出力がエディタ上に展開されます。

おわりに

Capには他にも様々な機能があります。
気になった方は使ってみてください。