プログラミング未経験者がテックキャンプ卒業して、内定をいただくまでの過程と感想


概要

5月29日テックキャンプを卒業し、オリジナルアプリ仕上げ期間、転職活動期間を経て
大変ありがたいことに第一志望企業に内定をいただけました。
テックキャンプ入学から内定までの過程と感想を本記事でまとめたいと思います。
長い記事になってしまいましたが、お付き合いいただけますと幸いです。

対象となる方

・これからテックキャンプ含めプログラミングスクールに通おうとお考えの方
・今テックキャンプ含めプログラミングスクールに通っている方

※転職活動に役立てる知識やマインドは申し訳ありませんがお伝えできません。
なぜなら応募した全社で合わせて数回カジュアル面談や面接を経験しただけで内定をいただき転職活動を終了したためです。
ですが、最後にちょこっとだけ私の経験を踏まえた未経験からの転職対策をお伝えします。

経過

2020年

10月17日 テックキャンプ無料カウンセリング(オンライン)
11月21日 テックキャンプ入学・キックオフ

2021年

2月23日 卒業課題完成・提出
同日 Docker, AWS自主学習開始
3月14日 オリジナルアプリケーション【BIKKE!!】制作開始
3月21日 キャリアアドバイザー初顔合わせ
5月14日 オリジナルアプリケーション【BIKKE!!】ローカル環境にて一通り完成
5月29日 卒業課題発表会(実質卒業式)
6月9日  オリジナルアプリケーション【BIKKE!!】デプロイ完了
6月14日 転職活動・企業応募開始。初日に15社応募。
6月23日 第一志望企業より内定、承諾。転職活動を終了。

テックキャンプの良かった点

1、ライフコーチ・メンター・キャリアアドバイザーのサポートが手厚い

やり切るためのサポートはやはり手厚いです。
ライフコーチは終始、進捗管理や的確なアドバイスをしてくれて、とにかく褒めてくれます(笑)自己効力感が高まります。
そしてその自己効力感はモチベーションにつながります。継続の力になります。
メンターはどんな障壁にぶち当たったとしても、どれだけ時間をかけてくれようが、解決に導いてくれます。
特に私のぶち当たった壁はエラーと言いますか・・・OSの問題も多々あったのですが、時間かけて解決にコミットしてくれました(笑)
時には最終質問対応時間である22時を超えてまでも解決してくれた件もあります。
そしてキャリアアドバイザーは優しくも厳しくもサポートしてくれます。
履歴書、職務経歴書、最終課題説明文、WantedlyやGreenのプロフィール添削、あらゆる点でみっちり添削してくださいました。
これらのサポートがあったからこそ未経験でもエンジニア転職までたどり着くことができました。

2、同期や期を超えた仲間ができる

同じ期で入った方は8人でした。半分はリタイアしてしまいましたが・・・。
オンラインコースだったとしても教室の利用が可能ですので、そこで出会った他の期のメンバーもおり、共に切磋琢磨できる仲間がいたのは心強かったです。
定期的な交流会なども開いてくれたので、他の期のメンバーと話する機会はそれなりに多かったと思います。
卒業した後も連絡の取れる仲間もいますし、やはり同じ目標を持って進む人がいるのはありがたいことです。

3、とにかく教室が綺麗で捗る

私は難波スカイオ校に通っていました。
オンラインコースでコロナ禍ということもあり、週に1〜2日だけでしたが、難波駅直結のスカイオ15階で見晴らしもよく開放感があって最高の教室でした。
コロナ禍なので人は少なかったのですが、逆にそれが集中できましたし、たまに会う仲間と話す時間もすごく良かったです。

テックキャンプの悪かった点だが、カバーできる点

1、料金が高い

入学前にあらゆるスクールの相場を調べましたが、やはりテックキャンプは抜きん出て高かったです。
その中でも私がテックキャンプを選んだ理由は
①転職支援があること
②転職支援範囲に縛りがないこと
この2点に尽きます。
①に関して、転職支援が手厚いスクールは私の中でテックキャンプとDMMに絞られました。
その中でもテックキャンプは東京だけでなく全国の求人をサポートしてくれる②の点でテックキャンプ入学を決意しました。
DMMもすごく魅力的だったのですが、転職支援が東京のみという点で候補から外れました。

肝心の料金についてですが、私の通ったコースは
ITエンジニア転職 夜間・休日 オンラインコースでその価格は
877,800円(税込)!!!!!(7/3現在)
バカほど高いですよね(笑)
幸い私はすでにMacBook Proを所有しておりましたが、持ってない方は購入必至なので100万ほど飛ぶことになります(笑)
一応テックキャンプで分割払いもありますが、最大48回で月々2万円近く払い続けることになります。(金利めちゃ高い・・・)

そこに対してのアプローチですが、私は
地方銀行の教育ローンを受け、一括で受講料を支払いました。
これ意外と皆さんの盲点です。
プログラミングスクールというだけあって、教育ローンでいう学校に分類され、融資を下ろすことが可能なんです。
【利点】
・金利3%ほどで、利子負担が少ない
・銀行にもよるが、100万くらいなら一般の社会人ならおろせる。
・支払い回数も自由に設定でき、無理ない返済計画を立てれる。

これで私は5年ローンを組み、月々1.3万円ほどでゆっくり返済しています。
まぁ、一番は貯金して一括支払いが理想なんですが、思い立ったら即行動する私にそんな時間の余裕はありませんでした。

結論として、工夫次第でこの高額料金はやりくりできる!

2、リタイアする人が多い

これがテックキャンプ含めたプログラミングスクールの悪評の所以だと思います。
「未経験でもエンジニアになれる」と大々的に広告打ってる方にも問題はあるかと思いますが、やはりそこに甘んじて入学する方も多く、私の同期でも半数がリタイアしました。
確かに冒頭で述べたようにサポートは手厚いですが、それはあくまで当人のやり切る覚悟があることが前提です。

これからスクールに通おうと思ってる方は最低限無料でできるProgateを一周できる継続力がついてから入校することをお勧めします。
そこで本気でプログラミングが楽しい!苦にならない!というマインドがあればスクールも継続して卒業までいけると思います。

そして仮に卒業できたとしても、テックキャンプの卒業課題完了程度では転職はまずできないと思います。
テックキャンプでは卒業課題としてメルカリのコピーサイトを作りますが、それの必須要件だけでは転職活動の武器になりません。
量産型エンジニアの卵では企業は見向きもしてくれないでしょう。
必須要件だけの実装でも一応スクールの卒業ができちゃうのでスクール卒はゴニョゴニョ・・・・といった悪評もあるのかもしれません。

①卒業課題の追加実装を極めて、全く新しいフリマアプリができている。
②オリジナルアプリケーションを本番環境にデプロイしている。

最低限上記2点のどちらかができて初めて転職活動のスタートラインに立てると思います。

リタイアしないためには

①高額料金を払ったんだから死ぬ気で元取ってやる!!という気持ちを忘れない(笑)
②プログラミングが楽しい
③自分がエンジニアとして働く未来予想図にワクワクする

これくらいの気持ちが必要かなと思います。
ちなみにテックキャンプには転職全額返金保証がありますけど、こんなの使えると思わない方が無難です。
私は大阪の求人も見たかったので、鼻から当てにしてませんでしたが、それ以外にも様々なハードルがあり、返金を受けた人は100人に1人いるかいないかの確率です。

未経験からの転職活動について

さて私の転職活動ですが、

【転職活動期間】  1週間
【応募社数】    15社
【書類選考通過社数】5社
【内定獲得社数】  1社

他の企業様は次の選考に進む前に全てご辞退させていただきました。
結構特殊だと思います。
私自身もキャリアアドバイザーから脅されまくってたので、1〜2ヶ月かけて何十社も応募してようやく1社勝ち取る気持ちでしたから(笑)

幸い第一志望企業様がスキップ選考会と称して、1日で内定まで進めるイベントがあり、私はそこで内定をいただきましたので転職活動を早々に終了いたしました。
なので総じて面接と称するものは4回くらいしか経験していないので、あまり転職活動に役立つ知識を提供できません。

ですが少しだけ私が感じたことを箇条書きで述べさせていただきます。

1、アウトプットめっちゃ大事

前にも述べましたが、卒業課題だけでは当然書類選考落ち必至です。
オリアプのデプロイもそれだけでは見てくれない企業様もいると思います。
大事なのが、どれだけ自分が勉強していることをアピールできているかどうかだと思います。
結構TwitterやGithub、そしてこのQiitaの記事が見られています。
私も決してたくさんアウトプットできたわけではありませんが、面接時に「Qiita結構あげてていいですね。ドキュメンテーションが高いと感じます。」とお褒めの言葉をいただくこともありました。

小さいものでもいいのでコツコツ自分の学んだことをアウトプットしつつ、それを面接でアピールできるように準備することはしておいていいかもしれません。

2、技術課題が多い

これはキャリアアドバイザーに「今回はたまたまですよ。これだけ課題が多いのは。」と言われたので、たまたまかもしれませんが、書類選考通過した5社中4社より技術課題・テストがありました(笑)

あまり技術課題を採用する企業は多くない、と聞いていましたが0ではないので心持ちだけでも対策をしておいた方がいいのかなと思います。
特に事前準備としては、

①数学的問題をプログラミングを用いて、素早く解答へ導く論理的思考力を養う。Paizaで練習しまくる!
②API作成に慣れておく

上記2点が挙げられます。
テックキャンプに通っている方なら、Rubyドリルをやりまくる事も大事です。なかなか卒業課題やオリアプ制作で忙しいかと思いますが、意外と役立つことがあります。私はあまりやってなかったことを後悔しています。

②はカリキュラムであまり触れなかったのが非常に残念でしたね。
初めてこの課題にぶち当たった時はAPIの作成とは?から調べました(笑)

技術課題はゼロではないので志望度が高い企業様がどのような選考フェーズを踏むのか下調べを入念にすることが必要です。

3、なぜエンジニアを目指したのかをとことん深ぼる

どの面接でもほぼ100%聞かれます。
「あなたはどうしてエンジニアを目指したのですか?」
私は「プログラミングがすごく楽しくて、これで仕事ができるということ、ゼロイチでものづくりができること、そして高校生の時の夢にもう一度チャレンジしたいから」とは答えていたのですが、

そこから「なぜ」を繰り返して、本当になりたい理由を準備しておくと良いです。

「プログラミングが楽しい。」
なぜ楽しい?
「コードを打ち込み、その結果に見える点でやりがいを感じる。そしてエラーにぶつかっても解決に導く過程が楽しい。」

「ゼロイチでものづくりがしたい。」
なぜものづくりがしたい?
「常にアイデアを生み出し、より良いサービスを作り上げ、それを『自分が作ったものだ』と胸を張って言えることほど、誇れる、やりがいがあるものはないと感じる。」

「高校生の時の夢にもう一度チャレンジしたい。」
なぜ高校生の時に断念したか?そしてなぜ今再度チャレンジしようと思ったか?
「〜だから。」etc...

上記では1階層ずつ深掘りましたが、実際には2〜3階層「なぜ」と自問してみて、その回答を持ち合わせることをお勧めします。
私はこの「なぜ」に少し苦戦しました(笑)

4、キャリアアドバイザーととことん話し合いましょう

自分の希望条件、妥協できる条件、履歴書などの書類関連、エンジニア転職の現状、面接対策、フィードバック・・・・あらゆることで少しでもわからないことがあればどんどん質問し、話し合いましょう。
積極的に面談を希望する事もいいかもしれません。
それだけキャリアアドバイザーは親身に相談に乗ってくれました。

まとめ

ざっくりと書いてみましたが、長くなってしまいましたね。すみません。
結果として私はテックキャンプに通ってみて良かったと思います。
ですが私の体験が全ての人に当てはまるはずがないですし、私自身テックキャンプ以外のスクールでも同じ結果が得られたかもしれません。
なんにせよ何らかのプログラミングスクールに通ったことという点では一切後悔していません。
本当にテックキャンプを通じて、行きたい企業様から内定をいただけて、今最高の気分であることは間違いありません。

私はここからがスタートです。
素直に、謙虚に、貪欲に学び続け、職務を全うとし、誰からも頼られる唯一無二のWebエンジニアになりたい。
そのために努力を絶やさないつもりです。

何も行動を起こさないことが1番の悪だと思います。
やりたいこと、なりたいことの輪郭がはっきりしたら、できることから行動してみることが大事かなと思います。

ネット上の悪評に左右されず、自分が決めた道をとことん進みきる覚悟を持って、エンジニアを目指すことはどんな年齢でもどんなバックグラウンドがあっても、かっこいいと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございました!!!

末筆ではございますが、お世話になったテックキャンプのリンクを貼らせていただきます。
TECH CAMP
将来、同じくスクールを出たというような境遇を持つ仲間と出会えて、そんな仲間と交流を持ち、一緒により良いサービスを世の中に生み出せるような未来があればすごくワクワクしますね。