ECMAScript 2016の新特性


ES 2016の正式名称はECMAScript 2016といい、2016年6月に発表されました.ES 2015と比べてES 2016は小さいバージョンの更新だけで、二つの機能しか含まれていません.
配列のincludes方法
まず、配列例のincludes()方法であり、この方法は、配列内に指定されたメンバが含まれているかどうかを確認するために使用されてもよい.その前に、特定の配列の中に特定のメンバが存在するかどうかを確認するには、配列のindexOf()方法を使用して実装されなければならない.下記のコードで示します.
const arr = ['foo', 1, NaN, false]

console.log(arr.indexOf('foo'))
上記コードの運転結果は以下の通りです.
0
印刷の結果から、indexOf()方法は、配列内のメンバのインデックス値を返すことができる.指定されたメンバが見つからない場合、この方法は-1に戻る.下記のコードで示します.
const arr = ['foo', 1, NaN, false]

console.log(arr.indexOf('bar'))
上記コードの運転結果は以下の通りです.
-1
しかし、このような方法では、配列の中にあるメンバが存在するかどうかを判断し、NaNのメンバを検索できないという問題がある.下記のコードで示します.
const arr = ['foo', 1, NaN, false]

console.log(arr.indexOf(NaN))
上記コードの運転結果は以下の通りです.
-1
ECMAScript 2015の後、配列のために追加されたincludes()方法は、配列の中にあるメンバーが存在するかどうかを直接チェックすることができ、この方法はBoolean値を返して存在を表すか、それとも存在しないかを示す.下記のコードで示します.
const arr = ['foo', 1, NaN, false]

console.log(arr.includes('foo'))
上記コードの運転結果は以下の通りです.
true
また、includes()方法は、indexOf()方法に比べてincludes()方法でNaNのような数値を検索するために使用されてもよい.下記のコードで示します.
const arr = ['foo', 1, NaN, false]

console.log(arr.includes(NaN))
上記コードの運転結果は以下の通りです.
true
指数演算子
配列例のincludes()方法に加えて、ECMAScript 2016に指数演算子が追加されました.ECMAScript 2016の前に指数計算を行うには、Mathオブジェクトのpow()方法により実現する必要があります.下記のコードで示します.
console.log(Math.pow(2, 10))
上記コードの運転結果は以下の通りです.
1024
ECMAScript 2016に追加された指数演算子はJavaScript言語レベルで直接指数計算ができます.加減乗除演算子のように.下記のコードで示します.
console.log(2 ** 10)
上記コードの実行結果は同じ1024です.この指数演算子は数学密集型の応用に対して良い補足であるが、日常的な応用開発では指数計算はあまり用いられない.