NGINXのリバースプロキシ機能を使う
概要
WEBアプリを本番環境デプロイのため、NGINXのリバースプロキシについて調べた内容を紹介します。
一番シンプルな設定では、下記内容のファイルを/etc/nginx/conf.d/foo.confに保存すれば良いみたいです。
この設定では、クライアントからfoo.example.com宛のリクエストをNGINXが受け取った際に、http://localhost:5000/に転送します。
ソースコード等はGitHubに置いています。
server {
server_name foo.example.com;
location / {
proxy_pass http://localhost:5000/;
}
}
固定のサブドメインに転送する設定
下記の構成でWEBブラウザから http://localhost/ にアクセスするとNGINXのトップページが表示され、 http://flask.localhost/ にアクセスするとFlaskで作ったサンプルWEBアプリが表示されます。
全体構成
環境全体はDocker Composeの構成で試しており、下記のようなネットワーク構成になっています。
また、docker-compose.ymlは下記のとおりです。
version: '3'
services:
flask:
build: ./flask/
nginx:
build: ./nginx/
ports:
- "80:80"
nginxサービス
NGINXの大元の設定ファイルは/etc/nginx/nginx.confにinclude /etc/nginx/conf.d/*.conf;
という記述があります。
そのため、NGINXの構成としては下記の通りで、flask.localhostに来た通信を http://flask:5000/ に転送する設定ファイルを/etc/nginx/conf.d/に保存しただけです。
FROM nginx
COPY localhost.conf /etc/nginx/conf.d/
server {
server_name flask.localhost;
location / {
# WEBリクエストをリダイレクト
proxy_pass http://flask:5000/;
}
}
flaskサービス(WEBアプリサーバー)
Pythonのflaskというパッケージを使って、トップページがアクセスされたときにHello Flask!という文字を表示するだけのWEBアプリサーバーを構築しました。
FROM python
ADD . /code
WORKDIR /code
RUN pip install flask
CMD ["python", "app.py"]
from flask import Flask
app = Flask(__name__)
@app.route('/')
def hello():
return 'Hello Flask!'
if __name__ == "__main__":
app.run(host="0.0.0.0", debug=True)
ワイルドカードサブドメインに転送する設定
ワイルドカードサブドメインに転送する方法は下記のとおりです。
下記の構成でWEBブラウザから http://localhost/ にアクセスするとNGINXのトップページが表示され、 http://flask.localhost/ にアクセスするとFlaskで作ったサンプルWEBアプリが表示され、 http://foo.localhost/ (fooは任意の文字列)にアクセスすると別の画面(pythonサービスの8080ポートに対応する画面)が表示されます。
server {
server_name flask.localhost;
location / {
# WEBリクエストをリダイレクト
proxy_pass http://flask:5000/;
}
}
server {
server_name *.localhost;
location / {
# WEBリクエストをリダイレクト
proxy_pass http://python:8080/;
}
}
version: '3'
services:
flask:
build: ./flask/
python:
build: ./python/
nginx:
build: ./nginx/
ports:
- "80:80"
まとめ
NGINXのリバースプロキシについて調べた内容を紹介しました。
今回は紹介しませんでしたが、転送先がリクエスト情報を知るためには、HTTPのヘッダーも設定したほうが良さそうです。
詳しくは NGINX リバースプロキシ(有志の公式ドキュメントの日本語訳と思われる)の「リクエストヘッダを渡す」という部分や、こちらのはてなブロクを確認してみてください。
Author And Source
この問題について(NGINXのリバースプロキシ機能を使う), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://zenn.dev/teasy/articles/nginx-reverse-proxy著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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