簡易的なブックマークレットを作ってみた

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はじめに

ブックマークレットを作成することで、ブラウザのブックマークから簡単なJavaScriptのコードを実行できます。

今回は以下のようなZennの記事を検索できるブックマークレットを作成してみます。

そもそもブックマークレットとは

ブラウザのアドレスバーは一般的にURLが表示されています。

このアドレスバーに javascript: と入力することでJavaScriptのコードが実行できます。
ブックマークレットとは javascript: からはじまるコード自体をブックマークとして登録し、簡易的にコードを実行できるようにしたものです。

簡単な例として以下をブラウザのアドレスバーに入力してみます。
※アドレスバーにコピペする場合、javascript: の部分がペーストされないので注意です。

javascript: alert('hello world');

入力後にエンターを押すとコードが実行され、アラートで hello world と表示されたはずです。

最後に入力した javascript: alert('hello world'); をブックマークに登録すれば、ブックマークレットの完成です。

ここからはいくつかのブックマークレットを作成していきます。

手順

  • 検索画面のURLを見てみる
  • 任意のワードを入力してみる
    • window.open
    • window.prompt
    • getSelection
  • ブックマークへ追加
  • 完成物一覧
    • 任意の検索ワードを入力しZennで検索する
    • 選択中の文字列をZennで検索する
    • 選択中の文字列をGoogle翻訳で開く(日本語->英語)
    • 選択中の文字列をGoogle翻訳で開く(英語->日本語)

検索画面のURLを見てみる

はじめに で例として挙げた「Zennの記事を検索できるブックマークレット」を作成した手順を記述していきます。

まずはZennの検索ページに遷移します。

URL
https://zenn.dev/search

ここで「frontend」という単語で検索をかけてみると、アドレスバーには次のように表示されました。

URL
https://zenn.dev/search?q=frontend

ここでわかることは、入力された検索ワードq={検索ワード} というクエリでURLに渡されるということです。
つまり https://zenn.dev/search?q={検索ワード}検索ワード に任意のワードを渡せばZennの記事を検索できそうです。

任意のワードを入力して別タブで開く

window.open

まずは指定したURLをJavaScriptで開けるようにします。
window.openを使用することでURLを別タブで開けます。

javascript: window.open('https://zenn.dev/search?q={検索ワード}');

window.prompt

任意の検索ワードをURLの {検索ワード} 部分に渡します。
方法はいくつかありそうですが、今回はwindow.promptを使用します。
window.prompt(); を実行すると、テキスト入力フィールドを持ったダイアログが表示されます。
テキスト入力フィールドに入力した値がそのまま返却されるので、window.prompt(){検索ワード} 部分に埋め込みます。

javascript: window.open('https://zenn.dev/search?q='+window.prompt());

ダイアログが少し味気ないので、表示テキストを追加してみます。

javascript: window.open('https://zenn.dev/search?q='+window.prompt('zennで検索します','検索ワード'));

これでコード自体は完成です。

getSelection

余談ですが、文字列を取得する方法としてgetSelectionがあります。
選択中の文字列を取得できるので、「選択中の文字列をZennで検索する」ことができます。

javascript: window.open('https://zenn.dev/search?q='+getSelection().toString());

ブックマークへ追加

作成したコードがアドレスバー上で実行できたらブックマークへ登録します。

右上の3点リーダーから ブックマーク->ブックマーク マネージャ を選択します。

ブックマークマネージャ上の右上3点リーダから 新しいブックマークを追加 を選択します。

名前に任意の名前、URLに javascript: から始まるコードを貼り付ければ完成です。

これでブックマークから実行できるようになりました。

完成物一覧

任意の検索ワードを入力しZennで検索する

javascript: window.open('https://zenn.dev/search?q='+window.prompt('zennで検索します','検索ワード'));

選択中の文字列をZennで検索する

javascript: window.open('https://zenn.dev/search?q='+getSelection().toString());

選択中の文字列をGoogle翻訳で開く(日本語->英語)

javascript: window.open('https://translate.google.co.jp/?hl=ja&sl=ja&tl=en&text=' getSelection().toString() '&op=translate');

選択中の文字列をGoogle翻訳で開く(英語->日本語)

javascript: window.open('https://translate.google.co.jp/?hl=ja&sl=en&tl=ja&text=' getSelection().toString() '&op=translate');

おわりに

ブックマークレットではJavaScriptのコードを簡単に実行できました。

ブックマークレットを共有するだけで他人でも同じコードを実行できることもブックマークレットの利点です。例えば、ログイン処理を行うブックマークレットを作成すれば、ワンクリックでログインができ、案件内でそのログイン処理を共有可能です。

windowインターフェイスの組み合わせやコードの次第で、より便利なブックマークレットを作成できそうです。

参考記事