Ubuntu 20.04 Desktopをインストールした後にすること

5939 ワード

この記事では、私がUbuntu 20.04 Desktopをインストールした後にしていることを紹介します。

パスワード入力の手間を省く

sudo を必要とするコマンドの実行時、標準ではパスワード入力が求められます。ただ、これが意外と手間なので、まず sudo グループのユーザはパスワードなしで sudo できるようにします。

$ sudo visudo

visudo で編集するファイルの変更箇所は次のようになります。

+ %sudo ALL=(ALL:ALL) NOPASSWD:ALL
- %sudo ALL=(ALL:ALL) ALL

ホームディレクトリにあるディレクトリを英語名にする

インストール時に日本語を選択するからだと思いますが、デフォルトでホームディレクトリにあるディレクトリが日本語名に(例えば「デスクトップ」や「ダウンロード」などに)なります。

しかし、これだと cd コマンドで移動する時など日本語入力に切り替える必要があり面倒です。というわけで、ディレクトリを英語名に変更します。

$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update

ドックを使いやすくする

ドックが使いやすくなるのでカスタマイズします。それぞれコマンドを実行するだけです。

  • ゴミ箱をドックに表示する
$ gsettings set org.gnome.shell.extensions.dash-to-dock show-trash true
  • アプリケーションの表示をドックの一番上に持ってくる
$ gsettings set org.gnome.shell.extensions.dash-to-dock show-apps-at-top true
  • 複数ディスプレイでドックが表示されるようにする
$ gsettings set org.gnome.shell.extensions.dash-to-dock multi-monitor true

フォントをインストールする

ターミナルやテキストエディタが見やすくなるように、お気に入りの日本語等幅フォントをインストールします。日本語等幅フォントはたくさんありますが、私のお気に入りは Cica です。

Cicaの場合、ざっと次のような感じでインストールします。

$ cd ~/Downloads
$ wget https://github.com/miiton/Cica/releases/download/v5.0.3/Cica_v5.0.3.zip
$ unzip Cica_v5.0.3.zip
$ mkdir ~/.fonts
$ mv Cica*.ttf ~/.fonts

ターミナルのフォントを変更する

ターミナルのフォントは gnome-tweaks を使って変更できます。インストールしていない時は

$ sudo apt install gnome-tweaks

とインストールしてから gnome-tweaks を起動し、【フォント】の【等幅テキスト】でお気に入りのフォントを選択すればOKです。

コマンド履歴がたくさん残せるようにする

以前実行したコマンドを使い回せると大変便利です。なので ~/.bashrc をちょっと変更して、コマンド履歴がたくさん残せるように設定します。

$ vim ~/.bashrc

ファイルの変更箇所は次のようになります。

+ HISTSIZE=100000
- HISTSIZE=1000
+ HISTFILESIZE=200000
- HISTFILESIZE=2000

日本語マニュアルをインストールする

とても役に立ちますので、次のコマンドでインストールします。

$ sudo apt install manpages-ja manpages-ja-dev

おわりに

私がUbuntu 20.04 Desktopをインストールした後にしていることを紹介しました。どなたかのお役に立てば幸いです。