低スペックノートPCに Xubuntu21.04 を minimal install して fish を入れたお話 ~2~


初めに

本記事は、実家で捨てられそうになっていたWindowsノートPCを助けて、Xubuntu21.04を導入し、bashをfishに切り替えるお話です。

大きく分けてXubuntu編とfish編の2つに分けて記事を書いてあります。
「fish編」になりますので必要に応じて、必要に応じて「xbuntu編」を参照してください。

使用している画像は、 Virtual box に Xubuntu21.04 をインストールしてキャプチャしたものです。

fishとは

押さえておくべきポイントは以下の通り。

  • コマンドラインシェルの1つ
  • ユーザーフレンドリである

ユーザーフレンドリとは、使い勝手が良いことやわかりやすいことを指します。

とくにコマンドやディレクトリに対して色が付与されるのが、CUIになれていない人にとって助かることでしょう。

他のシェルとの違いなどは fish shell チュートリアル を参考にすると良いです。

fish編

fishでいろいろできるようにするまでに何を行ったかをあらかじめ載せておきます。

  1. fishのインストール
  2. oh-my-fishのインストール
  3. fishの見た目を変えるテーマのインストール
  4. デフォルトで起動するシェルの変更
  5. 色などを細かく変更

Xubuntu編 から時間が経過しているのであれば、以下のコマンドを実行してアップデート、必要に応じてアップグレードしておくとよいです。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

1. fishのインストール

インストール自体はすごく簡単で、以下のコマンドを入力するだけです。

$ sudo apt install -y fish

インストールが終わったら fish と入力するだけで、シェルがbashからfishに切り替わります

$ fish


helpと入力するとブラウザが立ち上がり、いろいろ確認できます。

$ exit

exit と入力すれば bash に戻ることができます。

2. oh-my-fishのインストール

oh-my-fish は fish の パッケージマネージャーである。(それよりもフレームワークに近いそうです。)
How does Fisher compare to Oh My Fish and Fundle? にいろいろ書いてあるので参考になるかと。
以下のコマンド入力でインストールできます。

$ curl -L https://get.oh-my.fish | fish

インストールできる...と思っていました。

curlコマンドがないそうです。
aptでインストールしましょう。

$ sudo apt install -y curl

curlがインストールできたら、先ほどのコマンドを入力します。(再掲)

$ curl -L https://get.oh-my.fish | fish

今度こそインストールできる...と思っていました。

今度はgitのバージョンを1.9.5以降にしてほしいと言われました。

そもそも git をインストールしていない...ので、gitをインストールします。

$ sudo apt install -y git

git のバージョンも確認しておきます。

$ git --version

1.9.5以降ですね。

これで oh-my-fish のインストール要件を満たしました。
以下のコマンドを入力します。(再掲)

$ curl -L https://get.oh-my.fish | fish


oh-my-fishをインストールするだけでなく、bashからfishに切り替わってますね。

余談 ~少しだけfishを使ってみる~

fishのバージョン確認を例に挙げます。

fish の途中まで入力(存在しないコマンドを入力)すると、赤文字になります。

fishがこんなコマンドないって言ってるんですね。
利用できるコマンドになると青文字で表示してくれます。

青文字は見えないのであとで変更しましょう。
また、コマンドやオプションは透過文字で補足してくれます。

Tabキーや右矢印キーで自動入力できます。

3. fishの見た目を変えるテーマのインストール

利用できるテーマは oh-my-fish/Themes.md at master · oh-my-fish/oh-my-fish · GitHub で確認できます。
今回は agnoster を使用します。(ほかのテーマも同じようにしてインストールできます!)
以下のコマンドを入力します。

$ omf install agnoster

テーマインストールのコマンドは一般的に次のようにできますね。(Theme_Nameは任意のテーマ名)

$ omf install Theme_Name


左のところが変更されてますね。
(よりはっきりした変化が見たいのであれば、先ほどのリンクへ飛びましょう(ここから))
色の設定などは後程やります。

4. デフォルトで起動するシェルの変更

Xubuntuではデフォルトで bash が起動するので、デフォルトで fish が起動するように変更します。
ユーザーディレクトリにある .bashrcファイル を編集します。(ほかにも方法はあるようです)

編集には vi もしくは vim コマンド を使用します。
vimの使い方は Vimの使い方と特徴を徹底解説!使えるコマンド一覧と操作方法は?Vimで開発を行うメリットとViとの違いも知っておこう などのサイトで確認できます。

$ vim .bashrc

iキーでインサートモードに入り、ファイルの末尾に以下の1行を追加します。

exec fish

こんな状態です。

Escapeキーでインサートモードを抜けて、:wq で保存してvimを終了します。

しっかり保存できてます。

これで bash ではなく fish が起動するようになりました。
(正確には bash が起動したのちに fish に切り替わるようですが...)

5. 色などを細かく変更

黒背景に青文字はとても見にくいので変更していきます。

$ fish_config

ブラウザが起動します。GUI操作で変更できるようです。

背景を白にしたり...

Preview a theme below からまとめて変更したりできます。

変更した後は Set Theme を忘れないようにしましょう

私は Lava を適応しました。

青文字ではないので見やすいですね。
promptの項目をいじることにより、ディレクトリの表示の仕方も変えたりできます。

最後に

CUI に なれている人は、わざわざ fish に変更する必要はないと思いますが、初学者にとってはありがたいのではないでしょうか。
自分の好きなように色などを変更できるので、モチベーションの向上という面でも fish を入れてみるのも良いかもしれません。

「低スペックノートPCに Xubuntu21.04 を minimal install して fish を入れたお話」はこれにて終了になります。

しかし、この低スペックPCはもう少しいじくり倒す予定ですので、別の記事にアウトプットをしていこうと思います。

参考

fishのインストール:WSL Ubuntu 18.04 のシェルを fish に変更したので設定とか
fiahのテーマ:oh-my-fish/Themes.md at master · oh-my-fish/oh-my-fish · GitHub
vimの使い方:Vimの使い方と特徴を徹底解説!使えるコマンド一覧と操作方法は?Vimで開発を行うメリットとViとの違いも知っておこう