Autosar文書を読む(準備)
Autosar Document
https://www.autosar.org/nc/document-search/
自動車のソフトウェアは、本田技研による電子制御による排ガス規制達成を大きな転換点である。
語り継ぎたいことトップ>Hondaのチャレンジングスピリット>CVCCエンジン発表 / 1972
https://www.honda.co.jp/50years-history/challenge/1972introducingthecvcc/
日本発の技術で、胸をはってよい。
ソフトウェアによらない物理的な調停により、電子制御をじゃまをしない自動車で頻用しているCAN通信が特徴である。
CAN通信を助け、電子制御をじゃましない自動車用OSが、OSEKである。
この3つの技術を基礎に、体系化を図ろうとしたのがAUTOSARである。
しかし、欧州で初稿をつくったためか、一番大事な電子制御の部分を標準に含んでいないのが残念である。
AUTOSARでCAN、OSEKが出ていても、これらの技術の根拠がわかっていないと、意味のわからない仕様の組み合わせをいじっていると、
ISO OSIの二の舞になるかもしれない。
自動車用のOS、通信規約、道具類などを規定しているAutosarは、ISO OSEKとISO/IEC POSIXの自動車産業における設計例である。
WTO/TBT協定によれば、国際的な調達は、ISO, IEC, ITUなどの国際規格を仕様記述の出発点として参照することを推奨している。
Autosarも、ISO OSEK及びISO/IEC POSIXを参照している。自動車分野はISOのTC22で審議しておりISOの単独文書。POSIXはIT分野でISO/IEC JTC1 SC22で審議しておりISOとIECの合同文書。
IEEEはEthernet, Wi-Fiなどを規格化し、ISO, IECと協力して関連規格を出版している。ISO, IEC, IEEEの共同文書も相当数ある。
SAEはアメリカの自動車技術会相当の組織。misraはイギリスにある自動車ソフトウェア団体。
それぞれの名称の出現頻度は下記。
standard | count | organization |
---|---|---|
osek | 176 | ISO TC22 |
POSIX | 96 | ISO/IEC JTC1 SC22 |
ISO | 2297 | International Organization for Standardization |
IEC | 138 | International Electrotechnical Commission |
IEEE | 300 | Institute of Electrical and Electronics Engineers |
sae | 723 | Society of Automotive Engineers |
misra | 410 | Motor Industry Software Reliability Association |
OSEK:Open Systems and the Corresponding Interfaces for Automotive Electronics
POSIX:Portable Operating System Interface
背景
Toppersプロジェクトで ISO Osekに対応したオープンソースを発行する事業に参加し、標準化、安全分析、MISRA C適合、訓練などに参加してきた。また、TOPPERSプロジェクトのAutosar環境であるATKを実機なしで模擬試験できるソフトウェアを追っかけている。
TOPPERS/ATK2カーネル向け実機レス環境(athrill2)
https://qiita.com/kanetugu2018/items/75dadc340f3db2a344ab
OS及びC言語及びTCP/IP通信ソフトウェアのC言語規格およびPOSIXへの適合試験を行ってきた。
Posix Test Suite docker downloads, tar, install
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/f1e24be04a2405ede00f
Osekに基づいたAutosarへの対応においてもいくつかの視点で評価を行ってきた。
当初は、現在のclassic版だけであったが、Adaptive版についてもPOSIX対応の延長で対応してきた。
初めて検討する分野では、まず参考文献の参考文献を洗い出し、入手可能性を検討する。
参考文献の入手は時間がかかったり、お金がかかたりすることがある。そのため、最初に着手しておかないと、費用の見積もりを過小評価してしまうかもしれないからである。
参考文献の参考文献の入手性を確認したら、入手できた範囲の文献の用語頻度一覧と、略語集を作る。
今回、用語頻度一覧から着手しているのは、これまでに一度は入手可能性を確認した文書であることと、ISO/IEC JTC1 SC7から、ISO TC22への国際的なliaison(情報交換担当)として両委員会の公式文書をReviewしてきた過程において、各文書のNormative Referenceの入手可能性を検討してきた経緯があるからである。
文書入手
Autosar単語帳(作業中)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/0927727a94b157df2df8
目次から一つづつファイルを入手しようとすると、最新ではない文書にぶつかったり、文書が一覧に見当たらないという現象に出会った。
そこで、上記URLの最後に記載した、一覧で一括入手できる方法によった。
PDFのText変換
辞書作成のために、PDFをText変換した。
プログラミングの用語一覧の場合には、数字や_などの記号で、変数名、関数名、定数名で使うことができる文字を含んだ、なるべく長い文字列で一覧を作成する。
標準文書では、数字や_, -, などの記号を省略し、単語として同じ意味で使っている言葉はなるべく頻度を集計できるような方向での処理を行う。ただし、複数形、過去形などの変化系はあえて統合せず、文字列として現れるままで集計している。
これは、過去の難度かの複数形、過去形などの統合の処理では、別の意味で使っている用語を、文字列の並びがたまたま同じになるために同一の語として集計してしまったり、結果として分析のための精度が作業量に比較して向上しないという経験則による。
作業はdocker上で行った。どこからでも作業を再開できるようにdocker hubに保存している。
Requirements
AUTOSARの文書の特徴の一つに、Requirementsの番号を振って維持していることがある。
番号は当初は連続であったが、廃止したものは抜けていき、飛び飛びの番号になる。
分類の中でも順番が行ったり戻ったりすることがある。
用語頻度
Autosar 単語検索 略号等
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/f8cb1295104b7d58363d
英語(38) 複合語と複数の単語の一分類
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/219fd0bde3731f0881ed
作業記録 Autosar単語帳の分割の抜け漏れ
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/15b4011a68ce0ba81e6e
略号一覧
略号のfull spellingの確認のため、全文書の略号一覧を統合中である。
参考文献一覧の作成と一緒に作業中。
Autosar文書、参考文献、略号一覧(作成中)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/2325b0156bc7fcf5a96d
普段はこの作業から始めるが、今回は逆順である。
これまで、複合語と複数の単語に分類することは、あまり意識してこなかった。
今回は、プログラミングですぐに用いることを想定するのではなく、プログラミングの変数名などを含むため、複合語を分解し、技術的な概念分布を検討することを目的とすることにした。
20200123 追記 作成手順を別資料として起こした。
Autosar文書、参考文献、略号一覧作成手順
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/ad75b86e518abb82ca22
a marged list of Autosar abbreviation list
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/71ab663d5a0716125246
英語(2) まぎらわしい、間違えやすい、行き違いの多い略号worst 10(候補24)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/0bff5dbb72208053489b
英語(3) 仮説・検証(88)用語の衝突(用語・用例募集中)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/6a8eb7ffaa45eeb16624
文書見直し(Review)
Autosar Specification of TCP/IP Stack を読む
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/5d275bb9d1231563c537
Requirements on SOME/IP Protocol
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/29e9889061b5314af173
event based communication
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/f8af9bc5641c6eb8f5cf
Autosar文書を読む(感想)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/b517392610cdf85514f5
道具類
作業経過で利用している道具類は次の通りである。それぞれの作業で出たエラー類は別記事として整理している。
docker
docker hubに作業中の資料を置いています。
$ docker run -v /Users/administrator/Downloads/autosar:/tmp/docker -it kaizenjapan/autosar /bin/bash
/Users/administrator/Downloads/autosarは、PCに存在しているフォルダ名。
後はそのままでいいはず。
今日のdocker error : Error response from daemon: error while creating mount source path
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/1ff3550c4ef1c545ce12
ubuntu
bash
今日のbashエラー:No such file or directory(解決)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/4bcf2ebdce3b475a808a
shell の種類と版
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/ab715ffeceb8617f11ca
pdftotext
PDFファイルの文字誤変換
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/49ce6e8cead58c646534
sed
今日のsed error:unknown option to `s'
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/8e8c4efdb6869f965b54
awk
表計算ソフト
grep
grep 操作間違いなどhttps://qiita.com/kaizen_nagoya/items/2f14e895175908c296ca
macOSテキストエディタ, mi.app
四角い領域の切り取り、切り貼り
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/ba3661d4e224acdf1b04
参考文献(reference)
Autosar Guidelines C++14 example code compile list(1-169)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/8ccbf6675c3494d57a76#_reference-3a2b9cfd1b05f6a444c2
Autosarの課題
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/617d10b0e34143030600
英語(1) プログラマが知っているとよい英単語の語源
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/9de6d47c47e2c211222b
github
文書はgithub上で展開しています。
https://github.com/kaizen-nagoya/Safety_Analysis_self_driving_car/tree/master/autosar
https://github.com/kaizen-nagoya/Safety_Analysis_self_driving_car/blob/master/autosar/R19-11/preparation.md
文書履歴(document history)
ver. 0.01 初稿 20200119
ver. 0.02 URL追記 20200120
ver. 0.03 Autosar文書、参考文献、略号一覧作成手順 追記 20200123
ver. 0.04 docker追記 20200204 朝
ver. 0.05 文書見直し追記 20200204 午前
ver. 0.06 MISRA, ISO, IEC, IEEE, POSIX, OSEK 略号 full spelling 20200204 昼
Author And Source
この問題について(Autosar文書を読む(準備)), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/5f547173544703d267aa著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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