PHP インストールからコマンドライン実行まで


はじめに

バッチで動く簡単なプログラムをPHPで書くことになりました。
PHPで調べると、だいたいブラウザで画面表示する内容ばかりなので、コマンドラインで動かす手順を残そうと思いました。
PHPで書いたプログラムを、自分のPCで動作確認する程度の目的です。
めちゃくちゃ簡単です。

環境

Windows 10 Home 64ビット

PHPインストール

このリンクからインストーラダウンロードページに行き、画面上部に表示されている「Downloads」をクリックします。
https://www.php.net/

Current Stable PHP x.x.x が最新版のPHPになります。
古いバージョンが必要な場合は、Old Stable PHP x.x.xを確認するようにします。
※ダウンロードページの古いバージョンよりもさらに古いバージョンを探す場合は、以下のURLリンクのページになるようです。
https://www.php.net/releases/

今回は最新のバージョンを入れておこうと思うので、Current Stable PHP 7.4.9の「Windows downloads」をクリックします。

自前の端末が64ビットなので、x64を選択します。
「Thread Safe」「Non Thread Safe」の2パターンがありますが、多くの場合はWEBサーバでPHPを動作させることを前提としているため「Thread Safe」を選択します。
※参考:PHP をダウンロードするときの「スレッドセーフ」の意味は?
https://www.php.net/manual/ja/faq.obtaining.php#faq.obtaining.threadsafety

今回の私のケースでは、簡単なプログラムを動作検証する目的なのでどちらでも良いのですが、マジョリティと思われる「Thread Safe」を選択することにしました。

ダウンロードしたZIPファイルを、任意の場所に展開します。
※私はCドライブ直下に配置しました。

これでPHPのインストールが完了です。

PHPの環境設定

インストール直後にPHPのバージョンを確認するコマンドを実行すると・・・

'php'がコマンドとして認識されていません。
なので、認識されるように設定を行います。

スタートボタンの右側にある検索ボックスに"システムの詳細"と入力すると出てくる「システムの詳細設定の表示」を起動します。

「環境変数」をクリックします。

システム環境変数の「Path」を選択し、「編集」をクリックします。

環境変数名の編集の一番下の空き部分をダブルクリックし、PHPをインストールしたパスを入力します。
※私の場合「C:\php-7.4.9」にインストールしたので、そのパスを入力しました。
入力したら「OK」をクリックします。

「OK」をクリックして環境設定を終了します。

設定完了後にコマンドラインを再起動し、PHPのバージョンを確認するコマンドを実行すると・・・

'php'がコマンドとして認識されました!
これでPHPの設定完了です。

PHPコマンドライン実行

コマンドプロンプトの画面に文字を出力するだけの簡単なプログラムを記載します。

test.php
<?php
    echo "コマンドプロンプト文字出力";
?>

メモ帳で保存し、拡張子を「txt」から「php」に変更し、任意の場所に配置します。
※私は「C:\work」配下に「test.php」のファイル名で配置しました。

コマンドプロンプトを起動し、'php'コマンド、半角スペースを入力し、PHPファイルのパスを入力します。

コマンドプロンプトの画面に"コマンドプロンプト文字出力"が表示されました!
これでコマンドライン実行完了です。

<?php ?> の中に処理させたいプログラムを書けば、コマンドラインから実行して動作確認可能となります。