Web Developer Roadmap 2020 が公開されたので解説する


Web Developer Roadmap 2020 が 1月4日 に公開されました。

Web Developer Roadmapとは

たくさん覚えることがあって、何から勉強していいか分からない人向けに
「この技術をこの順番に学習していくと良いよ」
みたいなことを纏めてくれているサイトです。

結論

細かい比較や解説はいずれ誰かがやってくれると思うので
簡潔に知りたいひと向けに解説すると

Web Developer Roadmap に則ると、2020年は

  • React
  • Next.js
  • TypeScript

そして

  • Web Components

を学習するのが良いんじゃないかなと思います。

理由

前年と比較すると追加された項目は

  • Web Components
  • Web Security Knowladge

ぐらいで、
その他は、元々ロードマップに含まれていたが、非推奨になったものが多かった印象です。

例えば
Type Checkers では Flow が非推奨となり
Server Side Rendering では After.js が非推奨となったため、
TypeScript 及び Next.js が一強となりました。

前年と比較

TypeScript

Server Side Rendering

※グレーアウトは「非推奨」という意味

React × TypeScript

State of JS 2019 の結果からみても
React × TypeScript はメインストリームであることに間違いありません。
※全ての案件で React × TypeScript 一択という意味ではありません

個人的には、 create-react-app であれば
コマンド一発で React × TypeScript の雛形が作れるので
まずはそこから始めるのがよいんじゃないかなと思います。

# React × TypeScript の雛形が作られる
npx create-react-app my-app --template typescript

Web Components

ただまあ、 React × TypeScript だけを学習するんじゃ芸がないんで
今年新しく追加された項目 Web Components も学習していくのが
いいんじゃないかなと思います。

Web Components とは、ブラウザ標準で搭載されている
オリジナルのHTMLタグを作成したり、カプセル化したりする技術の総称です。

まだ賛否ありますが
非常に再利用性の高いコンポーネントを作成することができます。

※React で Web Components を使うこともできます
https://ja.reactjs.org/docs/web-components.html

Apple Music でも Web Components が使われている

ちなみに、昨年9月に公開された Apple Music の Web版でも
Web Components が使われているので、世界的な企業も関心を寄せていることが分かります。

shadow-root は Shadow DOM を使っていることを意味します

この先どうなるかは分かりませんが、
Web標準とされる機能を学習することに無駄はないと思います。

まとめ

Web Developer Roadmap に則ると、2020年は

  • React
  • Next.js
  • TypeScript
  • Web Components

を学習するのが良いと思われるという話。

ちなみに、 今週の「土曜日のフロントエンドエンジニア」は
その Web Components で実際に簡易アプリを作っていきますので
チャンネル登録をしてくれると飛んで喜びます

動画解説版: https://youtu.be/rlA6NXmJPxU