Twilio CLI(API操作編)
はじめに
みなさん、こんにちは。
KDDIウェブコミュニケーションズのTwilio事業部エバンジェリストの高橋です。
前回の「Twilio CLI(セットアップ編)」では、Twilio CLIのインストールについて説明をしました。
今回は、CLIを使うと比較的便利な以下の操作をご紹介します。
- 電話番号の購入
- 電話の発信
準備
前回の記事を参考に、Twilio CLIのセットアップが終了していることを確認してください。
電話番号の購入
Twilioでの電話番号の購入は意外と面倒で、現在は Bundles と呼ばれる身分証明情報の登録が必須となっています。
そのため、Twilio CLI を使ったとしても事前に Bundles の登録が必要となります。
BundleSid の取得
Bundles の登録は以下の記事を参考にしてください。
TwilioでBundles(本人認証)の設定を行う(法人編)
API経由でBundleSidを登録する(法人編)
TwilioでBundles(本人認証)の設定を行う(個人編)
API経由でBundleSidを登録する(個人編)
上記のいずれかから取得した BundleSid (BUから始まる文字列)が必要となります。
なお、BundleSid の取得には数日かかります。
電話番号を購入する
以下のコマンドをメモ帳などにコピーしておきます。
twilio phone-numbers:buy:local \
--country-code JP \
--bundle-sid BUxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
bundle-sid パラメータに、先程取得した BU から始まる文字列を置き換えます。もし BU から始まる文字列がわからない場合は、以下のコマンドを使うと一覧が表示されます。
twilio api:numbers:v2:regulatory-compliance:bundles:list
BU から始まる文字列を書き換えたら、コマンドプロンプトを開いてコマンドを実行してみましょう。
現在購入が可能な050番号の一覧が表示されますので、カーソルを移動して欲しい番号を選択します。
欲しい番号が見つかったら、その番号が選択されている状態でエンターキーを押します。
この番号を購入するかどうかを確認されますので、購入する場合はyを入力します。
以上で、番号の購入は完了です。
購入した電話番号は、このあとも利用するのでメモ帳に控えておいてください。
もし購入済みの番号をリリースする場合は、最後に表示されたPNから始まる文字列を使って、以下のようなコマンドを入力することで削除することができます。
twilio api:core:incoming-phone-numbers:remove \
--sid PN6fa975994939ee56305a944077a6b85b
電話の発信
では、先程購入した番号を使ってTwilio CLI経由で電話をかけてみたいと思います。
以下のコマンドをメモ帳などにコピーしてください。
twilio api:core:calls:create \
--to +8190XXXXXXXX \
--from +8150XXXXXXXX \
--url https://demo.twilio.com/welcome/voice/ja/
toパラメータを、電話をかけたい相手の電話番号に置き換えます。このとき、相手側の電話番号はE.164形式で指定する必要があります。たとえば、相手先の電話番号が09012345678だった場合、指定する番号は**+819012345678となります。
次にfromパラメータを先程購入した050番号に置き換えます。こちらの番号もE.164形式で指定する必要があります。
urlパラメータは、実際に相手が電話に出たあとに流すメッセージをTwiMLで返すURLになります。上記のURLでは、女性の声でガイダンスが流れるようになっています。
もちろん、ここを話したい内容のTwiMLを返すようにすることもできます。
では、上記コマンドをコマンドプロンプト上で実行してみましょう。
電話がかかってくれば成功です。
まとめ
今回はTwilio CLIを使って、管理コンソールに入らなくてもできるいろいろな作業をご紹介してきました。
次回はいよいよサーバーレスの開発(FunctionsやAssets)をCLI経由で実現する方法をご紹介します。
Twilio(トゥイリオ)とは
https://cloudapi.kddi-web.com
Twilio は音声通話、メッセージング(SMS /チャット)、ビデオなどの 様々なコミュニケーション手段をアプリケーションやビジネスへ容易に組み込むことのできるクラウド API サービスです。初期費用不要な従量課金制で、各種開発言語に対応しているため、多くのハッカソンイベントやスタートアップなどにも、ご利用いただいております。
Author And Source
この問題について(Twilio CLI(API操作編)), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/mobilebiz/items/0c687a1cd66772885d6e著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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