Power BI カスタムビジュアル開発 その6: カスタムビジュアルのデバッグとパッケージ化


※ 2019/07/15 ツールが 3.0 になりいくつか内容が変わったため記事を編集します。

前回までカスタムビジュアルを作成してきました。今回はデバッグの方法とパッケージ化して配布する手順を見ていきます。

デバッグ

カスタムビジュアルはデータが読み込まれる度に JavaScript も再ロードされるので、一度設定したブレークポイントが効きません。そこで debugger コードを使います。

1. 任意の場所に debugger コードを入れます。

2. カスタムビジュアルを読み込んでいるブラウザで F12 を押下して開発者ツールを起動します。

3. カスタムビジュアルを再読み込みします。ブレークポイントが自動的にヒットします。

パッケージの作成

パッケージは pbiviz ツールで行います。

1. 現在 pbiviz start でサーバー実行している場合は、一旦 Ctrl + C で停止。

2. pbiviz.json ファイルで作成者や詳細など情報を入力。

3. 以下コマンドでパッケージ化

pbiviz package

4.\ dist フォルダ内に、<カスタムビジュアル名>.pbiviz ファイルが作成される。

このファイルの中身は最適化された JavaScript コードです。

カスタムビジュアルのインポート

Power BI デスクトップでも Power BI サービスでも手順は同じです。

1. 「視覚化」のビジュアル一覧最後にある「…」をクリックし、「ファイルからインポートする」を選択。

2. 警告が出るので、読んで「インポート」をクリック。

3. 作成された .pbiviz ファイルを選択。インポートが完了。

4. インポートされたビジュアルを選択して検証。

5. カスタムビジュアルを使って作成したレポートやダッシュボードが、他のユーザーからも別途カスタムビジュアルのインポートなしで見えることを確認。

まとめ

6回にわたって Power BI カスタムビジュアル開発の流れを紹介しました。D3 の知識は必要ですが、自由にビジュアルを作れるのは楽しいです。

次回からは、Capabilities の中身を詳しく見ていきます。

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参考情報

PowerBI Visual Tools (pbiviz) - Debugging
PowerBI Visual Tools (pbiviz) - Usage Guide