SAP CP Trial環境でMulti Target Applicationを作ってみる【DBModuleの作り方】


はじめに

前回、SAP CloudPlatform Trial環境でMTA(Multi Target Application)を作成して
Cloud Foundry環境へSAPUI5アプリをデプロイするところまで試してみました。

【前回】
 新しくなったSAP CloudPlatform Trial環境にSAPUI5アプリをデプロイしてみた

UI部分の作成方法に続いて、
DB ModuleやJavaアプリケーションを用いて
 DB ⇔ OData ⇔ Fiori
の連携を実現できるMTAプロジェクト作成を目指します。

※※
MTAアプリケーションとは?
 参考URL
※※

今回はSAP CloudPlatformのTrial環境上でMTAのDB Moduleを作成してみます。
※Trial環境の事前準備等は前回記事参照

HANA HDI Containerのインスタンス作成

WebIDEでのMTAプロジェクト作成を行う前に事前準備として
HDI Containerのサービスインスタンス生成を行います。

SAP CloudPlatformのコクピットにアクセスし、
サブアカウント(trial) > スペース(dev)の管理画面に遷移します。

↓サブアカウント(trial)

↓スペース(dev)

スペース(dev)管理画面の右側メニューにある「Service MarketPlace」を押下します。
Cloud Foundry環境のサービス一覧が表示されるので、その中から「SAP HANA Schemas & HDI Containers (Trial)」を選択します。

「SAP HANA Schemas & HDI Containers (Trial)」のサービス管理画面で「Instances」を押下し、
「New Instance」でサービスインスタンスを生成します。

立ち上がってくるダイアログ画面で以下のように設定します。

Planをhdi-shered選択し、Next

2つめ、3つめの画面では設定せずにNext押下、
最後にInstance Nameを設定し、Finish
demoSheredという名前でインスタンスを生成)

以下のようなダイアログが表示された場合はOK押下

Instanceの一覧に新しいインスタンスが表示され、
ステータスがCreatedになったら完了です。

MTAプロジェクトの作成

HDI Containerを作成が完了したら、
次はTrial環境のWebIDEにアクセスします。

※※
WebIDEでCF環境の開発を行う事前準備として、
CF環境設定が必要です。
※※

MTAプロジェクトの作成を参考にMTAプロジェクトを作成します。

今回はdemoAppという名称
いったん、UI部分は作成しないため、
「Use HTML5 Application Repository」のチェックをつけていません。
最終的にはUI部分も作成するため、「Use HTML5 Application Repository」のチェックはつけておいたほうがいいです。
※チェックをつける/つけないでなにが変わるのかはこちら参照

下図の通り、mta.yamlのみのプロジェクトが作成されます。

DBModuleの作成

demoAppプロジェクトを右クリック→「New」→「SAP HANA Database Module」を押下します。

名称(demoDBMod)を入力しNext

SchemaName(demoSchema)を入力しFinish

demoDBModのディレクトリが作成されました。

HDI Containerの操作

DBModuleは作成できましたが、
HDI Containerの中身については何も準備できていない状態なので
今後参照できるように適当なテーブルを作ってみます。

作成したdemoDBModを右クリックし、「Open HDI Container」を押下します。

DataBase Explorerが起動するので、
「+」を押下して今回作成したHDI Containerのインスタンスを追加します。

下図のように
DataBase TypeがHDI Containerになっていれば
作成したインスタンス(demoShered)が選択できるはずなので、
選択してOKを押下します。

処理が完了すると以下のように表示されました。

とりあえずSQLのコンソールが立ち上げられたので、
テスト用にテーブルを作成してみます。


create table product (id int not null primary key, name varchar(10), col varchar(10));

Tablesを確認するとテーブルがちゃんと作成されていました。

あとは「Genelate INSERT Statement」等でデータを増やしたりします。

おわりに

上記まででひとまずMTAで実現する
  DB ⇔ OData ⇔ Fiori
のDB部分を作成できたと思います。

次はOData部分をJavaアプリケーションで作成したいと思います。