VirtualBox上のcentOS環境構築における検証(2020.4時点)


Linux環境が欲しくてVirtualBoxでCentOSを使おうとしたら結構ハマってしまい。時間がかかってしまったので、共有のために記事を書きます。(環境はsurface Laptop Win10pro 1909)

当初予定

最新版の資材(virtualbox6 & CentOS8)で構築する予定でしたがインストールの途中で落ちてしまってまともに動きません。またGUIインストール時の画面描画もずれてしまってよろしくありません。hyper-vサービスのON/OFFやメモリ設定など変えてましたが改善が見込めないので、諦めて動作する組み合わせを探しました。

インストーラ

CentOS8
CentOS7
virtualbox6.1.6
virtualbox5.2

試したケース

結論として、virtualbox5とCentOS7の組み合わせにしました。

仮想環境化ツール OS 結果
virtualbox6      CentOS8 × インストール中に異常終了       
virtualbox6      CentOS7 × インストールはなぜか一回だけ成功。がまともに起動できない
Hyper-V3.0      CentOS8 × インストール画面で異常終了
Hyper-V3.0      CentOS7 〇 これでいこうかと思ったけど、Hyper-Vからの接続だと画面が小さいのでやめました。別IP割り振ってXRDPでアクセスする手もありますが
virtualbox5      CentOS8 × インストール画面で異常終了
virtualbox5      CentOS7 〇 問題なくインストールできたので、決まり

備考

その1 Hyper-Vとの競合について

 VirtualBoxとHyper-Vは基本的に共存できません。VirtualBoxを起動しようとすると、エラーを吐きます。あと仮想スイッチもブリッジの場合に競合してしまいました。調べるとサービスを切って再起動せよと出てきますが、Hyper-Vは使う気がなくなったので、落としてしまいます。
「Raw-mode is unavailable courtesy of Hyper-V. (VERR_SUPDRV_NO_RAW_MODE_HYPER_V_ROOT)」
 `コントロールパネル→プログラムと機能→Windowsの機能の有効化または無効化
  一覧からHyper-Vのチェックを外して、再起動(1回だと解決しなかったので2回再起動)。

その2 仮想CentOS7でいつも最低限やっていること

  • ゲストOSを抜けるときのキーを変更。サーフェスにはRight_CTRLが存在しません。タッチスクリーンでも抜けることは可能ですが、Right_Shiftに変更しておきます。

  

  • Guest Additions

 デバイス → CD/DVDデバイス → Guest Additions のCDイメージを挿入 で実行します。
  保存してRunでもいいと思います。

  • ホストOSとゲストOS間の共有フォルダ

 VirtualBoxマネージャー→仮想OS→選択→共有フォルダー でホストOS上にフォルダを割り当てます。
 デフォルト自動マウントで、/media/sf_{共有フォルダ名}が表示されます。CentOSのDeskTopにも表示されるので確認できると思います。後は、以下のコマンドでユーザにアクセス権限をつければOKです。

  #substitute userでrootになる。
  $su -   
  #vboxsfグループに対象のユーザを追加する。
 $gpasswd --add {ユーザ名} vboxsf
  • CentOSで右クリックメニューの新規ファイル作成

 これはテンプレートのディレクトリに空のテキストファイルを入れればOK。
 端末からtouchしたらって話かもしれませんがあくまでGUIを使いたいので。

参考


こちらの記事を参考にさせていただきました。有難うございました。
VirtualBox (Windows) 上に CentOS 7 をインストールする
Hyper-Vで構築した環境でインターネット接続が出来るようにする
VirtualBoxにおいて、ホストOSとゲストOS (CentOS) 間の共有フォルダを作成する方法