ラズパイ4+Manjaro+SSD(USBブート)でデスクトップ
はじめに
以前からMicroSDが壊れやすいという話があり、外部SSDからブートにしたかった。
けどなかなかUSBマスストレージ対応のEEPROMがなかなかcriticalになってくれないなぁ…と思ってたら、ラズパイダさんがトライしてたので、もういいんだろうとおもってやってみたら、案外快適になったお話。
基本前々回→前回を経た結果なのですが、SSDにしたことが最大の違い。
なお、MicroSDの情報を引き継ぐことは考えませんでした。昔から必要な情報は寄せてるからいつPCクラッシュしてもあまり困らない。
ざっくりいうと
ネットの情報があればできる!(整っている)
思ったより使える!(贅沢言わなきゃ快適)
情報満載!(まぁまぁ使える情報)
先にいうとSSDめっちゃ快適
相性、電圧とも不安でしたが、問題なし
むしろ稲妻でる確率減った気すらする
何をやるにしても速度改善が感じられる。特に動画は1つ品質が上がる。
MicroSD時は720pは見るに耐えないが、ちょっと止まるが見れるぐらいまで改善する。
480pならちょっと止まるが見れるぐらいなのが、もう普通に。
自動判定でもMicroSD時は360pになることが多かったけど、480pになった。
準備
MicroSDにやるなら
https://www.raspberrypi.org/downloads/
これ一択ですが、今回はSSDブートにするので、前々回のようにダウンロードしたイメージファイルはbalenaEtcherを使ってSSDに書き込みました。
これ。
https://www.amazon.co.jp/dp/B085RXRM8X/ref=emc_b_5_t
の60GBのもの。(2020/09/13時点で売り切れてるみたいですけど)
「あまり大きい容量のを選ぶと電力使う」というネット情報があったので不安におもったのと、お財布事情ですね。
EEPROMの更新
ずっと4月からアップデートされなかったので、今回は
/etc/default/rpi-eeprom-update
のファイルの一部を書き換えました。
FIRMWARE_RELEASE_STATUS="stable"
もともとは
FIRMWARE_RELEASE_STATUS="critical"
なので、
/lib/firmware/raspberrypi/bootloader/critical
にある
pieeprom-2020-04-16.bin
が最新扱いになりますが、
/lib/firmware/raspberrypi/bootloader/stable
には
pieeprom-2020-07-31.bin
があるので、こいつにします。
https://www.raspberrypi.org/documentation/hardware/raspberrypi/bcm2711_bootloader_config.md
に説明があるのですが、なまじpieeprom-2020-07-31.binがあるので逆に悩んでしまう。
# コンフィグレーションファイルを作る
rpi-eeprom-config pieeprom.bin > bootconf.txt
# 作ったコンフィグレーションファイルをテキストエディタで開く
nano bootconf.txt
#いくつか確認しておきましょう
BOOT_UART=1 になってますか?
BOOT_ORDER=0xf41 になってますか?(SD→USBマスメディアの順にブートトライしてくれる)
#保存しましょう
#コンフィグレーションファイルを反映させましょう
rpi-eeprom-config --out pieeprom-new.bin --config bootconf.txt pieeprom.bin
#作ったbinファイルを反映しましょう
sudo rpi-eeprom-update -d -f ./pieeprom-new.bin
sudo reboot
さあMicroSDを抜いて、SSDだけにしてみましょう。
思った以上にあっさりとSSDでブートできて、いつもと同じ。なので書いていることもいつものと同じ。
OSの起動はあっさりできる
初期で聞かれるのは
ユーザ名、グループ(空白のままでいい)パスワード、フルネーム、ルートのパスワード
タイムゾーンとロケール
で再起動
すると、もうログインできる
ともあれまずwifiにつなげましょ。
rasbianだと途中で接続する画面が出てきたと思いますが、Manjaroはそういうのなし。
ただ、起動すると右下のほうに出てるから、そこから接続すればOK。
ここで接続しておかないとアプリが入れられない。
せめて文字は読めるようにしたいよね
最初日本語が化けってますがフォントさえ入れば、日本語表示されます。
sudo pacman -S noto-fonts-cjk
Manjaro、その先へ
調べてググるにしても日本語入力できたほうがいいので、そうしましょう。
今回はここを参考にしました。
sudo pacman -S fcitx-mozc
sudo pacman -S fcitx-im fcitx-configtool
nano ~/.xprofile ※新規作成
export LANG="ja_JP.UTF-8"
export XMODIFIERS="@im=fcitx"
export XMODIFIER="@im=fcitx"
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export DefaultIMModule=fcitx
nano ~/.bashrc ※以下3行追記
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
2020/09のときはfcitx5にトライしてみましたが、うまくいかなかった。
いぇいyay
yayはパッケージにあります。普通に入りました。
AURの中にaarch64指定がないやつがあるのでそんなときにはyay経由で登録。
bluetooth使う
ワイヤレスキーボードとトラックボールがあるので接続してみました。
ここは前と同じ。
sudo systemctl enable bluetooth
sudo vi /etc/bluetooth/main.conf
[Policy]
AutoEnable=true
ちなみにAutoEnableは頭大文字なのに、値はtrueと小文字にしないとだめ。
さらにその先自分PCへ
GPUメモリを増やす
気休めかもしれないが、4GBも積んでるんだから512MBにしてもいいよね?
https://www.raspberrypi.org/documentation/configuration/config-txt/memory.md
によれば
(前略)
gpu_mem=512
(後略)
なお、調子に乗って1024MBに設定したらOSが起動しなくなりました。
8GB版なら設定できるのかな?
chrome、特にchromeのアプリ(GoogleKeep, Join とか)が使えるか?
引き続き使えます。join by joaoappsが普通に使えました。Oppo Reno Aくんともよろしく連携できてます。
ブラウザの初期画面のアプリに入っているgoogleカレンダーはなぜか表示だけでしたが、googleカレンダーで問題なく使えるようになりました。リンクをお気に入りにでも入れとけば解決!
楽天、AWS、flier、audiobookいずれも問題なく使えました。
Chromiumで「ログインのキーリングのロック解除」画面を消す
KDEの今回は最初から出てきませんでしたね…
zulucrypt
前回はパッケージマネージャから導入しました。今回はyayコマンドで。
相変わらずアーキテクトにaarch64が入ってません。
まぁどっちでも。
rcloneはパッケージマネージャから導入
今回は最新になってたので普通にAURから導入しました。
以前の苦労がなんだったのか…
→2020/08には公式リポジトリにも入りました。ますますお手軽ですね。
rclone mountについても試してみました。
まず、この機能を使うためには追加パッケージが必要。
fuse2
なのだが、なぜかこれが見えたり見えなかったり。
明示的に指定しましょう。
で、その後であれば
rclone-browzerでmount
コマンドrclone --vfs-cache-mode writes mount gdrive: ~/remote/ でマウント
どっちもできました。
でも、dropboxのときのような使い勝手ではない。
保存するアクションをする都度、アップロードが開始されて、アップロードが完了するまでは処理ができない。
自分の使い方だと
テキストを編集するときにこまめにsaveする人なのだが、そのsaveごとにアップロードするものだから
いちいち編集がとまるのでストレスが溜まった。よって、mountによる作業はしないことにした。
どっちかというとsyncのほうが希望に近いのだが、それをオートマチックにしてほしいんだけどねぇ
youtubeが使えるか?
chromiumでいいんじゃないかと思っていたりします。
必要があれば一旦ダウンロードするという手もありますし。
なお、音だけなら
mpv https://www.youtube.com/watch?v=Dx5qFachd3A --no-video &
とすれば、mps-youtubeなしでも音は聞ける。
Officeが使えるか?
引き続きlibreOfficeにお世話になります。
ラジオ(らじる、radiko)は?
Rfriends2を引き続き利用。
まめにバージョンアップされていることに感謝。
以前はarch用コマンドもあった気がしますが、なかったような。
phpとatだけ追加すれば動くと思います。まぁ動作させてみて足りないパッケージがあればその後導入してもいいでしょう。
動画が取れて加工できるか
動画はSimpleScreenRecoderをパッケージで導入でOK。
結合は
file /path/to/fileA.mp4
file /path/to/fileB.mp4
ffmpeg -f concat -i mylist.txt -c copy output.mp4
その他
PDFは標準のがありますのでそれを使おうかな。
internet radioはRadio Trayをつかうつもり。
個人メモ
https://www.internet-radio.com/でm3uファイルをダウンロード→URL試す→うまく行かないこともある
ファイアウォール
Linuxの場合iptables(ip6tables)が標準的らしい。
wikiのファイアウォール設定
を見ながらも/etc/iptables/にsimple.firewall.rulesがあるのでそれをつかう。
sudo cp /etc/iptables/simple.firewall.rules /etc/iptables/iptables.rules
systemctl enable iptables
sudo cp /etc/iptables/simple.firewall.rules /etc/iptables/ip6tables.rules
systemctl enable ip6tables
リンク
とりあえず前のやつ→https://qiita.com/damacchi/items/25b0b751f1eea57ff04a
https://bigmoro.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-1cb9e4.html
コマンド
温度はかる
cat /sys/class/thermal/thermal_zone0/temp
バージョンを確認する
cat /etc/lsb-release
パッケージのアップデートではまったら
/usr/lib/p11-kit-trust.so は既にファイルシステムに存在します
/usr/lib/p11-kit-trust.so は既にファイルシステムに存在します
で、一気にアップデートしたからかな?とか思って、ちょこちょこやっていたらそもそもブートしなくなった。
もうどうなってんの?
とおもったら、ここに解決策が。
sudo pacman -Syu --overwrite /usr/lib*/p11-kit-trust.so
前回はまったからね。情報を残しておく。
最後に
ではでは。
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更新履歴
2020/09/13 初期登録
Author And Source
この問題について(ラズパイ4+Manjaro+SSD(USBブート)でデスクトップ), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/damacchi/items/12a71dbc4cbc8d203f18著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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