Altas WiFiとData Advanced Callback
LPWAとアセットトラッキングは長距離、低消費電力、低コストというLPWA技術の特長から、最近多くの事例が出てきています。(日本向けRC3トラッキングデバイスはこちらにも載っていますし、ここには掲載されていないデバイス、ソリューションも多く存在します)
位置情報を取得する手段と言えば、GPSや日本ではQZSS(準天頂衛星システム)などがあり、精度の高い位置情報を提供することができるようになっています。
ただ、そこまで位置精度は必要ないけど、デバイスのバッテリー稼働時間を何年も保ちたいという方もいるでしょう。
その時の選択肢として考えられる最有力はWi-Fi位置情報サービスではないでしょうか?
Sigfox社は、here社と提携し、LPWAにマッチしたWiFi位置推定サービス"Atlas Wi-Fi"を提供しています。
Atlas Wi-Fiの特長
WiFi位置推定という言葉を聞くと、多くの方は既にそのようなサービスが存在していることをお気づきでしょう。
では、何か違うのか?
Atlas Wi-Fiは、LPWA技術をアセットマネイジメントに使うということに特化したサービスです。まず、LPWAでは、あまり多くのデータを送信できません(というかすべきではありません)。また、数多くのアセットを管理しようとすると、やはりコストが気になります。
Atlas Wi-Fiは、街中のWi-FiアクセスポイントのMACアドレスのみをSigfoxネットワークで送信すれば、お客様のITシステムに位置推定結果を提供することができます。
上図: Sigfox Buildページから引用
もちろん、コストも他社サービスよりも安価になっています。
また、Wi-Fiアクセスポイントは街中には多く存在しますが、郊外や物流倉庫周辺には存在しない場合があります。その時にでも位置測位ができるよう、Atlas native(Sigfox基地局による位置推定サービス)との組み合わせや、登録されていないご自身のWi-FiアクセスポイントをAtlas Wi-Fiサービスに組み込むPrivate Databaseというサービスもあり、これら課題を解決することができます。
つまり、
- GPSと比較して低消費電力
- コスト(位置推定サービスコスト)
- Atlas native / Private Databaseによる情報補完
- 屋内でも利用可能(もちろんワールドワイド)
といった観点で、ユースケース次第では、十分、Atlas Wi-Fiという選択肢が見えてくるのではないでしょうか?
Atlas Wi-Fiを使ってみる
Atlas Wi-Fiを使おうとした場合、まずは、Atlas Wi-Fiに対応したSigfoxデバイスを入手します。こちらの記事を参考にご自身でWi-Fiトラッカーデバイスを作成いただいても結構です。
ただし、(2019年7月)現在、Sigfox BuyではAtlas Wi-Fiオプションを購入することができないので、Atlas Wi-Fiのオプション追加に関しては、直接Sigfox Operator(国内は京セラコミュニケーションシステム)までお問い合わせください。
Atlas Wi-Fi位置情報を取得する
無事、Atlas Wi-Fiオプションを追加できれば、あとは、
- Wi-FiモジュールでスキャンしたAP MACアドレスを2つ、ペイロードとして送信します。
- Data Advanced CallbackにcomputedLocationを追加する。
これで、位置推定結果がお客様のITシステムに提供されます。
Data Advanced Callbackに"computedLocation"を追加する
Advanced Callbackの登録方法は下図の通りです。
Callback Typeに"SERVICE"-"DATA_ADVANCED"を選択し、下記例のようなJSON Bodyを設定すれば完了です。
{
"device":"{device}",
"time":{time},
"data":"{data}",
"lqi":"{lqi}",
"computedLocation":{computedLocation}
}
Atlas Wi-Fi推定位置情報を確認する
Data Advanced Callbackを設定の完了後は、デバイスからWi-Fi MACアドレスを含んだメッセージが送信されるのを待ちます。
メッセージが送信されると下記のようなJSONが送られてきます。
{
"device": "1234AB",
...(略)
"computedLocation": {
"lat":35.5xxxxxxxxxxx,
"lng":139.7xxxxxxxxxxx,
"radius":24,
"source":6,
"status":1
}
}
各項目の意味は下表を参考にしてください。
項目 | 内容 |
---|---|
lat | 緯度 |
lng | 経度 |
radius | 最大推定誤差(m) |
source | 位置推定ソース(1:Sigfox独自GPSフォーマット、2:Atlas native、6:Atlas Wi-Fi) |
status | 位置推定ステータス(0:位置情報なし、1:OK、2:Fallback、20:無効なペイロードフォーマット) |
通常、Altas Wi-Fi位置推定に成功するとsource=6、status=1となります。
是非、お試しください。
Author And Source
この問題について(Altas WiFiとData Advanced Callback), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/ghibi/items/1e11470cc590a2795568著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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