Couchbase Server機能解説:Backupサービス
はじめに
Couchbase Serverは、データのバックアップをスケジュールすることができます。また、作成されたバックアップデータのマージをスケジュールすることもできます。これには、Backupサービスが用いられます。
Backupサービス概要
Backupサービスは、クラスター上のすべてのバケット、または特定のバケットに対する、完全または増分データバックアップのスケジューリングをサポートします。(CouchbaseバケットとEphemeralバケットの両方をバックアップできます)。
Backupサービスでは、以前に作成したバックアップのマージをスケジュールすることもできます。
バックアップするデータはサービスごとに選択することもできます。たとえば、DataサービスとIndexサービスのデータのみをバックアップ用に選択し、他のサービスのデータを含めない場合があります。
Backupサービスは、Couchbase WebコンソールUI、CLI、REST APIを使用して構成管理できます。
Backupサービスの使い方
バックアッププラン
Backupサービスは、管理者が定義したバックアッププランに基づいて自動化されます。バックアッププランには次の情報が含まれています。
- バックアップのターゲット情報(サービス、バケット)
- 実行するタスクのタイプ:バックアップ(完全または増分)、またはマージ
- タスクを実行するスケジュール
リポジトリ
リポジトリは、バックアップされたデータが格納される場所です。
この場所は、クラスター内のすべてのノードからアクセス可能である必要があります。また、クラスター全体で一意の名前が割り当てられている必要があります。
リポジトリは、特定のバックアッププランに対して定義されます。
実行中の各タスクは、リポジトリに対してロックを維持します。そのため、同じリポジトリに対して実行中のタスクが存在する場合、新しいタスクは実行することができません。実行できないタスクはキューに入れられます。予期しないネットワーク遅延が発生した場合でも、スケジュールされた各タスクが、次のタスクが開始される前に完了するように、十分に大きい間隔を空けてタスクをスケジュールすることが推奨されます。
検査
特定のリポジトリに対して行われたバックアップの履歴に対して、正しく行われた有効なバックアップかどうかを検査することできます。
復元
リポジトリ内のバックアップデータを、クラスターの指定したバケットに復元することができます。その際、ドキュメントのキーと値をフィルタリングして、データのサブセットのみが復元されるようにすることもできます。データは元のキースペースに復元することも、別のキースペースに復元することもできます。
アーカイブとインポート
リポジトリをアクティブにしておく必要がなくなった場合(つまり、継続的なバックアップとマージが引き続き発生しない場合)には、リポジトリをアーカイブすることができます。アーカイブされたリポジトリは、必要に応じてクラスタにインポートすることができます。
Backupサービスの利用
WEB管理コンソール
ここでは、WEB管理コンソールのバックプラン作成画面とレポジトリ作成画面を紹介します。
Backupサービスとcbbackupmgr
Backupサービスの基盤となるバックアップタスクはcbbackupmgr
によって実行されます。
cbbackupmgr
をコマンドラインで使用して、マニュアルで、バックアップとマージを実行することができます。
どちらも同じバックアップアーカイブ構造が用いられており、バックアップの内容を一覧表示し、特定のドキュメントを検索することができます。
Backupサービスとcbbackupmgr
(独立して使用される場合)には、次のような違いがあります。
- Backupサービスでは、バックアップおよびアーカイブをローカルクラスター用に構成し、復元をリモートクラスター用に構成することもできます。これに対して、
cbbackupmgr
では、バックアップ、復元、およびアーカイブを、特定のクラスターに構成することになります。 - Backupサービスとは異なり、
cbbackupmgr
では、新しい完全バックアップごとに新しいリポジトリを作成する必要があります(cbbackupmgr
における、同じリポジトリへの連続したバックアップは増分バックアップになります)。
ここでは、cbbackupmgr
のサブコマンドを紹介します。
$ cbbackupmgr
cbbackupmgr [<command>] [<args>]
backup Backup a Couchbase cluster
collect-logs Collect debugging information
compact Compact an incremental backup (Unsupported for 6.6.0+ backups)
config Create a new backup configuration
help Get extended help for a subcommand
examine Search inside a backup/repository for a specified document (Enterprise Edition Only)
info Provide information about the archive
merge Merge incremental backups together (Enterprise Edition Only)
remove Delete a backup permanently
restore Restore an incremental backup
Optional Flags:
--version Prints version information
-h,--help Prints the help message
Backupサービスのアーキテクチャ
Backupサービスには、リーダー・フォロワー・アーキテクチャが用いられています。ns_server
によって、クラスタのBackupサービス・ノードのいずれかがリーダーとして選出されます。リーダーは、バックアップタスクのフォロワーに対するディスパッチを担当します。
リーダーが応答しなくなった場合、またはフェイルオーバーのために失われた場合、Backupサービスはリバランスが実行されるまで動作を停止します。このリバランスの過程で、ns_server
は新しいリーダーを選出し、Backupサービスは再開されます。
関連情報
Author And Source
この問題について(Couchbase Server機能解説:Backupサービス), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/yoshiyuki_kono/items/9aaef0c55ad34f0fdd92著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
Content is automatically searched and collected through network algorithms . If there is a violation . Please contact us . We will adjust (correct author information ,or delete content ) as soon as possible .