チームが継続的にカイゼンしていく話


i-plug Advent Calendar 2019 の【18日目】の記事です

4日目にスクラム開発の話を、12日目にSQLの話をしました。

今日は、チーム活動におけるカイゼンの話です。

Qiitaに投稿しといてなんですが、エンジニアのチームに限らない話だと思うので、何かの間違いでここに辿り着いた非エンジニアの方も、回れ右せずご一読いただければ

言っても、私感によるものなので、「それ違くね?」「意味ワカラン」とかあればコメントくださいー

1.執拗にカタカナで書くけど、そもそも「改善」と何が違うん?

wiki1で調べてみました。

「改善」

・誤りや欠陥、ミスを是正し、より良い状態にする事、行為。

「カイゼン」

・日本の製造業で生まれた工場の作業者が中心となって行う活動・戦略のこと
・活動の内容は生産設備の改造や工具の新作、製作など業務効率の向上や作業安全性の確保、品質不具合防止など生産に関わる範囲全てにわたる。
・改善は上からの命令で実行するのではなく作業者が自分で知恵を出して変えていく事が大きな特徴
・改善は一度行ったら終わりではなく次々と改善を行っていく持続性、継続性が重視されている

「改善」は良くするアクション自体を指しますが、「カイゼン」は自分達の仕事を自分達で「改善」し続けることを指す、って感じかな
φ( ̄ー ̄ )メモメモ

細かいことだけど、言葉の意味を知ると、捉え方が変わってきますねー

2.カイゼンすると何が嬉しいん?

  • 同じ成果を、より短い時間で出せるようになる
  • 同じ時間で、より多くの成果を出せるようになる
  • 不具合を出しにくくできる
  • 楽しく仕事ができるようになる

などなど。一言では表せないですね。

ざっくり言うと、「自分達の仕事を、自分達で良くすることが出来る」ですかね。

3.カイゼンはいつやるん?

好きなときにやったらよいと思います!

スクラムでは、スプリントの終わりにふりかえり(レトロスペクティブ)の場で、ということが多いと思います。
でも、ちょっと想像。

「ミーティングの時間長くて、実装の時間取れへんわヽ(`Д´)ノ」
「チャット見落として、仕様が変わったのに気づいてなかった(´・ω・`)」
みたいな、ちょっといけてないの、次のふりかえりまで溜めたい?
ふりかえり、時間が足りなくならない??

何をしたらよくなるか、が自明なことは、「いけてない!!」と思った時点でカイゼンしちゃいましょうー

4.カイゼンってどうやってやるん?

完全に私見ですが、実際にカイゼンする前に考えておいた方がいいと思うことがあるので、そちらから。

チームの向き先を合わせる

チームの目標とか、将来的に目指すチームの状態とかをメンバーで決めましょう。

インセプションデッキやドラッガー風エクササイズを使うとよいと思います。

ただし、チームを取り巻く環境の変化(人の入れ替わり、メンバーの考え方の変化、会社のステージ、など)で、目指す場所は変わっていくものなので、一度決めたからって使い回すのではなく、陳腐化しないよう4半期毎とか半期毎に見直すとgood( ̄ー ̄)bグッ!

(ふりかえりなどの場を設定する場合)その場の期待・目的を、メンバー内ですり合わせる

ある人は「早く作業できること」にフォーカスをし、ある人は「同じ時間で成果を倍にすること」にフォーカスする...
微妙にベクトルズレてますよね?これだと、議論が噛み合わないことが出てきてもったいないです。
なので、何を期待するのかは、ちゃんと決めておきましょう。

また、すり合わせた内容は、定期的に確認しましょうね。

これも、陳腐化しないよう、4半期毎とか半期毎に見直すとgood( ̄ー ̄)bグッ!

実践!

ここまで決めたら、カイゼンしていきましょう。
ふりかえりであれば、課題特定のためにKPTやYWTなどのフレームワークがありますが、実際にこうやったらみたいなフレームワークはありません。
「ここに課題を感じてて、こんなアクションしてみたいんやけどどうやか??」と、メンバーに相談・実践しながら、どんどんカイゼンしていきましょう。

ただし、そのアクションで実際によくなったか、というのは定期的に観測するようにしましょう。
よくなっていれば、さらによくするためには、を考え、
よくなっていなければ、じゃあ理由と次にとるアクションを考えます。

こうやって継続してカイゼンを続けていくんですねー!

気をつけること

カイゼンに必要なことは、絶っっっ対にメンバーで決めましょう。
それも、誰かが決めたのを共有する、ではなくて、ちゃんと議論すること!

チームの一員でない誰かが決めたことは、他人事なので、チームの実情を把握できておらず、形骸化・陳腐化しやすくなります。
また、メンバーであっても、声の大きい誰かが決めたことは、その人の主観でのことなので、他の人にとっては、やっぱり形骸化・陳腐化しやすい恐れがあります。

気をつけることの気をつけること

とはいえ、会社やマネージャーからチーム/メンバーにかける期待や役割はあるわけで、ガン無視していいわけではないですよ。
あくまで期待や役割の上に、目標があって、その目標に向かってカイゼンするのです。
(そもそも期待・役割が納得できないなら、それはちゃんと伝えましょう)

まとめ

「見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい」
-マハトマ・ガンジー2