Mac Appのインストール時にスクリプトを実行させる


Mac Appの開発でインストーラ(~.pkgってやつ)を作ってたんだけど、pkgbuildでインストール前後にシェルスクリプトを差し込めるそうなので試してみた。

注意

開発の都合で古いバージョンを使ってやってます。
- Xcode 6.1
- MacOS SDK 10.7

手順

1. スクリプトファイルを作る

  • preinstall → インストール前に実行するシェルスクリプト
  • postinstall → インストール後に実行するシェルスクリプト

今回はこんな感じのフォルダ構成に(プロジェクト名をHogeとする)

├ Hoge.xcodeproj
├ Hoge
└ InstallScripts
  ├ preinstall
  └ postinstall

※この時、preinstallとpostinstallのパーミッションに気をつけること
自分は実行権限が付いていなくてパッケージング完了後にインストールを試したら失敗しましたw
多分755が無難?

2. アーカイブを作成する

この辺はiOSと同じ。
XcodeでProduct→Archiveを選んでアーカイブ作成

3. appファイルにエクスポートする

ここも大体iOSと同じ。
違うのはエクスポートの選択肢

ここでは一番上のExport a Developer ID-signed Applicationを選択

4. pkgbuildを実行する

pkgbuild \
--component Hoge.app \
--identifier com.hoge.Hoge \
--install-location /Applications \
--version "Hogeのバージョン" \
--scripts /path/to/InstallScripts \
HogeInstaller.pkg

増えるのは--scriptsのオプション。
ここで指定したパスの中にあるpreinstallとpostinstallを取り込む模様

5. pkgファイルの出来上がり

あとはこのpkgを実行してインストールが完了すれば無事スクリプトが実行されてるはず

ちなみに

pkgからのインストールで失敗した場合、下記のコマンドでダンプが取れるとか取れないとか

sudo installer -dumplog -pkg HogeInstaller.pkg -target /

考察

これでインストール時にApplication Support配下のファイルを見に行って特定のファイルを消すとかリネームするとかできそう( 'ω')

しっかしiOSと違ってOSXだと日本語どころか英語の資料も少なくてつらたん...