Windows GUIプログラミング入門20 NuGet(2), コントロール集


■はじめに

今回はNuGetExtended WPF Toolkitというコントロール集をインストールして使います。

キーワード:NuGet, CheckListBox, CalculatorUpDown, NumericUpDown, TimePicker, WatermarkTextBox, Placeholder, プレースホルダ

[注意]
これまでの回で説明済みの操作方法等は、説明を省略したり簡略化している場合があります。

■開発環境

  • Windows 10
  • Visual Studio Community 2019
  • .NET Framework 4.x

■作ってみる

◇ツールボックス表示用プロジェクトの作成

Lib_ExtendedWPFToolkitの名前でWPFプロジェクトを作成します。
ツールボックスのコントロール表示元になります。

NuGetでExtended.WPF.Toolkitをインストールします。

ツールボックス内で右クリックし、「タブの追加」を選択します。

タブの名前を付けます。ここではExtended WPF Toolkitにしました。

追加したタブを右クリックし、「アイテムの選択」を選択します。

「ツールボックスアイテムの選択」画面の「WPFコンポーネント」タブで「参照」ボタンを押します。

Lib_ExtendedWPFToolkit\packages\Extended.Wpf.Toolkit.3.5.0\lib\net40フォルダを開き、Xceed.Wpf.Toolkit.dllを選択します。

※パスはお使いのExtended WPF Toolkitのバージョンに読み替えてください。

OKで閉じます。

コントロールが表示されました。

ツールボックスにコントロールを表示するためのプロジェクトでの作業はこれで完了です。
プロジェクトを保存して終了してください。

◇コントロール利用プロジェクトの作成

◎プロジェクトの作成

WPFプロジェクトを新規に作成します。ここではToolkitSampleという名前にしました。

◎コントロールの配置

Gridを2列に分割し、ツールボックスの「すべてのWPFコントロール」から「WrapPanel」をGridの右側に、先ほど追加した「Extended WPF Toolkit」から「CheckListBox」をGridの左側にドラッグ&ドロップします。

画面デザイナでCheckListBoxとWrapPanelをそれぞれ右クリックし「レイアウト」 - 「すべてリセット」を選択します。

ツールボックスのExtended WPF ToolkitからCalculatorUpDown, TimePicker, WatermarkTextBoxをWrapPanelの上にドラッグ&ドロップします。

◎CheckListBoxの設定

CheckListBoxを選択し、プロパティの「共通」 - 「Items」の「...」ボタンを押します。

追加する型で「その他の型」を選択します。

検索ボックスにselectorを入力し、SelectorItemを選択します。

3つSelectorItemを追加し、「共通」 - 「Content」プロパティにそれぞれりんご, みかん, いちごを設定します。
3つ目の「IsSelected」だけチェックを付けます。

◎テキスト系コントロールの設定

WrapPanelに配置したコントロールのプロパティを設定します。

<xctk:CalculatorUpDown Width="100" Watermark="数値"/>
<xctk:TimePicker Width="100" Watermark="時刻"/>
<xctk:WatermarkTextBox Height="23" Watermark="文字列" Width="120"/>

Watermarkプロパティは未入力でフォーカスがない時に薄く表示されるテキストです。
プレースホルダテキストとも呼ばれます。
フォーカスがあるときは消えてしまうため、常に表示しておきたい内容はラベルとして別に用意しましょう。

プレースホルダの使用例

参考サイト)
* 入力フォームのプレースホルダを使ってはいけない – U-Site
* プレースホルダーについて考える — Website Usability Info

次に時刻の書式を設定します。
画面デザイナでTimePickerを選択し、プロパティの「その他の指定」 - 「Format」でCustomを選択し、「FormatString」にHH:mmを入力します。

■動かしてみる

CalculatorUpDownのドロップダウンを開くと電卓が表示されます。

おしまい


■参考サイト


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