WindowsにC#実行環境を整えてみたまとめ


 この記事では私がVisualStudioを用いず、コマンドプロンプトから.csファイルをコンパイル、実行するまでをまとめました。

実行環境

・Windows10

 VisualStudioを用いずにC#を実行するには、まず、.NET Frameworkをインストールする必要がありますが、.NET FrameworkはWindowsVista以降のWindowsOSに標準インストールされています。「C:\Windows\Microsoft.NET」の「Framework」または「Framework64」が.NET Frameworkのフォルダです。Framework64はWindowsの64bit版用のものになります。

今回は64bit版で進めました。

Framework64ファイルの中にある「v2.0.50727」「v3.5」「v4.0.30319」の3つのファイルの中に、それぞれC#のコンパイラである「csc.exe」がありました。
確認したところ、私のPCではv2.0.50727の中のコンパイラが最新バージョンのようなので、これを使うことにしました。

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(追記:2020/03/26)Windows標準の.NET FrameworkのC#コンパイラはv4.0.30319のものが最新でした。私が勘違いしてしまった理由としては、v4.0.30319のcsc.exeでコンパイルした際、cmdに

Microsoft (R) Visual C# Compiler version 4.8.3752.0
for C# 5
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.

This compiler is provided as part of the Microsoft (R) .NET Framework, but only supports language versions up to C# 5,
which is no longer the latest version. For compilers that support newer versions of the C# programming language,
see http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=533240

というメッセージが表示され、これを私はコンパイルが失敗したものだと誤解してしまいました。このメッセージはコンパイラが古いからこのサイトから最新版を用意しろという注意だけで、実際にはコンパイルができることを確認しました。
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 コンパイラをどこでも起動できるようにするため、環境変数を指定します。コントロールパネル>システムの詳細設定>環境変数 を開き、ユーザー環境変数のPathを選択し、編集を選択、「C:\Windows\Microsoft.NET\Framework64\v2.0.50727」の記述を追加しました。これでパスが通ったはずなので、さっそくコマンドプロンプトから実行してみます。あらかじめ用意した「Test.cs」をコンパイルしてみます。

Test.cs
using System;

class Test
{
    public static void Main()
    {
        Console.WriteLine("Hello World");
        Console.WriteLine("こんにちは");
    }
}

 

これでどうやらコンパイルが成功したようです。コンパイルしたことでTest.exeが作成されていました。

「Test.exe」を実行します。

無事に実行できたようです。しっかりと「Hello World」「こんにちは」の文字列がコンソールに反映されていました。

.exeを実行するコマンドを叩かず、.csのコンパイルが完了した時点で.exeを実行することもできるようなので、今後はその方法で実行できるようにしたいと思います。