TableauよりHubSpot APIに「ODBC」で接続し、データ統合する


はじめに

APIに詳しい開発者の方でしたらRest APIへ正しく接続することなど容易かもしれませんが、そうでない場合には時間とカスタム・プログラミングが必要とされるため、構築が厄介になる場合もあります。

実現したいことは分析、データの可視化であり、その事前準備に時間を費やすのは避けたいことの1つです。

そのようなとき、DataDirect Autonomous REST Connectorを利用すると、コードなしで即座に任意のREST APIに接続し、「SQL」でREST APIを照会できます。

Autonomous REST Connectorは、REST APIから返されるJSONレスポンスを正規化するために知能サンプルを用いており、JSONレスポンスをリレーショナルデータベースのテーブルとして使用できる形式にしてくれます。(異なるエンドポイントに存在するデータの結合を含む、SQLの全機能を使用できるようになります。)

本記事では、TableauとHubSpot APIをAutonomous REST Connectorを用いて、ODBCコネクタを導入するだけでそのまま接続する方法を、段階的に説明します。

HubSpotはマーケティング、営業、カスタマーサービス向けの、人気の高いマーケティングオートメーションおよびCRMプラットフォームです。 日本国内でも利用企業が増えて来た人気のツールですね!

さっそく始めていきましょう!

Autonomous REST Connectorのダウンロードとインストール

1.メーカのサイト(ここ)からAutonomous REST Connector for ODBCを手順通りにダウンロードし、インストールします。

2.セットアップファイルを実行し、コネクタをインストールします。

HubSpotの認証

1.HubSpotは、OAuthとAPIキーの2つの認証手段を提供しています。どちらの機能もAutonomous REST Connectorでサポートされています。
2.記事では、認証にAPIキーを使用します。以下は、APIキーを使用したリクエストの例です。

curl https://api.hubapi.com/contacts/v1/lists/all/contacts/all?hapikey=456****cfa

ODBC データソースを作成する

1.ODBCアドミニストレーター (64ビット版)を起動。[追加]をクリックし、新しいデータソースを作成してください。

2.ドライバ[DataDirect 8.0 Autonomous REST Connector]を選択します。

3.ドライバ構成のウィンドウでデータソースに名前をつけ、 [REST Sample Path]に接続したいエンドポイントを貼り付けてください。Get All Companiesエンドポイントに接続したいなら、そのエンドポイントを単純に[REST Sample Path]に貼り付けます。

4.[Authentication]タブに移動し、以下を設定してください。
1)Authentication Method: Urlパラメータ
2)Auth Param: hapikey
3)Security Token: HubspotAPIキー

5.[Test Connect]をクリックして、HubSpot APIに接続してください。

Tableauから接続する

1.次に、TableauからHubSpotに接続します。Tableauで[Other Databases (ODBC)]を選択し、先ほど作成したDSNのHubSpotを選択します。

2.HubSpot APIからのJSONレスポンスを正規化することで、Autonomous REST Connectorで使用できるようになったテーブルの一覧が表示されます。
通常通りREST APIデータにアクセスしてください。

複数のエンドポイントに接続する

1.Autonomous REST Connectorに複数のエンドポイントを設定するためには、Hubspot.rest という新しいファイルを作成し、エンドポイントを以下のように設定してファイルを保存します。

{
"Companies":"https://api.hubapi.com/companies/v2/companies/paged",
"CompanyProperties":"https://api.hubapi.com/properties/v1/companies/properties",
"Contacts":"https://api.hubapi.com/contacts/v1/lists/all/contacts/all",
"ContactsLists":"https://api.hubapi.com/contacts/v1/lists",
"ContactProperties":"https://api.hubapi.com/properties/v1/contacts/properties",
"Deals":"https://api.hubapi.com/deals/v1/deal/paged",
"DealProperties":"https://api.hubapi.com/properties/v1/deals/properties",
"DealPipelines":"https://api.hubapi.com/deals/v1/pipelines",
"Engagement":"https://api.hubapi.com/engagements/v1/engagements/paged",
"Forms":"https://api.hubapi.com/forms/v2/forms",
"Owners":"https://api.hubapi.com/owners/v2/owners",
"Products":"https://api.hubapi.com/crm-objects/v1/objects/products/paged",
"Tickets":"https://api.hubapi.com/crm-objects/v1/objects/tickets/paged",
"Emails":"https://api.hubapi.com/marketing-emails/v1/emails"
}

2.ODBCアドミニストレーターを開いたら、作成したDSN構成を開き、REST Sample Pathを削除してください。

3.[REST Config File]で、設定ファイルHubspot.restを以下のように参照します。

4.[Test Connect]をクリックすると、正常に接続されます。

5.Tableauを開き、接続を更新します。 Autonomous REST connectorがHubSpot APIから正規化したテーブルが、さらに表示されます。

6.データを抽出するか、REST APIからその場でデータをリクエストするために Live Connectionを使用するかを選択してください。

簡単ですね!
参考:autonomous rest connector