RaspbianのApache2+Subversionで認証つきリポジトリ
やりたかったこと
Subversionサーバーって使ったことなかったので手持ちのラズパイでさくっと動作確認。
環境
- Raspberry pi 3B+
- Raspbian 10 Buster
- Windows8.1(on Parallels Desktop)
取りあえず必要なパッケージインストールから
Apache2(Webサーバー)と,Subversionとその関連ツールをまとめてインストールしまする。
最初の sudo apt-get update
を忘れぬように。
sudo apt-get update
sudo apt-get -y install apache2
sudo apt-get -y install subversion subversion-tools libapache2-mod-svn
自分の環境だとこの時点ですでにサービスactive(running)になってました。
なおサービスの稼働状態の確認はこちら。
systemctl status apache2.service
何はともあれ動かしてみる
まずはテスト用リポジトリ作るところから。リポジトリフォルダはデフォルトの設定ファイルに記述されてた場所。
sudo mkdir /var/lib/svn
sudo svnadmin create /var/lib/svn/test
# リポジトリはApache2が操作するので所有権をデフォルト実行ユーザーwww-dataに変更しておく
sudo chown -R www-data:www-data /var/lib/svn
続いて/etc/apache2/mods-enabled/dav_svn.confを修正してさっき作ったリポジトリと紐付け。
とは言え4カ所コメント外すだけだけど。。
# dav_svn.conf - Example Subversion/Apache configuration
(略)
#<Location /svn> # ・・・(1)
<Location /svn>
# Uncomment this to enable the repository
#DAV svn # ・・・(2)
DAV svn
# Set this to the path to your repository
#SVNPath /var/lib/svn
# Alternatively, use SVNParentPath if you have multiple repositories under
# under a single directory (/var/lib/svn/repo1, /var/lib/svn/repo2, ...).
# You need either SVNPath or SVNParentPath, but not both.
#SVNParentPath /var/lib/svn # ・・・(3)
SVNParentPath /var/lib/svn
(略)
#</Location> # ・・・(4)
</Location>
これで sudo systemctl restart apache2.service
とすれば取りあえず動くようにはなるはず。
ブラウザから http://(サーバーIPアドレス)/svn/test
にアクセスしてこんな感じで表示されたらOK。
せっかくなのでユーザー認証出来るようにしておく
リポジトリへのアクセス制御するため /etc/apache2/dav_svn.passwd
と /etc/apache2/dav_svn.authz
を用意する。
dav_svn.passwd
は登録ユーザー情報, dav_svn.authz
はアクセス制御情報で, dav_svn.passwd
だけでも簡単な制御は出来るけどユーザー毎の制御までは出来ないので二つとも設定する。
まず,認証ユーザーはLinuxユーザーである必要があるみたいなので必要に応じて新規作成する。
sudo adduser --no-create-home hoge
# hogeユーザーを作成。今回不要なんでHOMEディレクトリは作成しない設定
続いて dav_svn.passwd
に登録ユーザー情報(認証ユーザー名とパスワード)を設定する。
sudo htpasswd -c /etc/apache2/dav_svn.passwd pi
# /etc/apache2/dav_svn.passwdファイルにpiユーザーを登録
sudo htpasswd /etc/apache2/dav_svn.passwd hoge
# -c はファイル生成スイッチで登録二人目以降はつけない
dav_svn.passwd
ファイルは暗号化されてて常人は読めない。
pi:XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
hoge:XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
リポジトリ毎のアクセス制御情報は dav_svn.authz
に記述する。
初期状態ではファイルは存在しないので新規ファイル編集して名前を付けて保存するか,以下コマンドで先に生成しておく。
sudo touch /etc/apache2/dav_svn.authz
制御情報は次の要領で記述する。
[/]
* = r
[test:/]
* = r
pi = rw
hoge = n
# [test:/] ← リポジトリ名:フォルダ名
# * = r ← 全ユーザー読取り可
# pi = rw ← ユーザーpiは読み書き可
# hoge = n ← ユーザーhogeはアクセス拒否
さっきの /etc/apache2/mods-enabled/dav_svn.conf をさらに修正。例によってコメント外していく。
ただ途中の Require valid-user
は追記する必要がある。
# dav_svn.conf - Example Subversion/Apache configuration
(略)
#<Location /svn> # ・・・(1)
<Location /svn>
(略)
#AuthType Basic
AuthType Basic
#AuthName "Subversion Repository"
AuthName "Subversion Repository"
#AuthUserFile /etc/apache2/dav_svn.passwd
AuthUserFile /etc/apache2/dav_svn.passwd
# ここだけ追記
Require valid-user
# To enable authorization via mod_authz_svn (enable that module separately):
#<IfModule mod_authz_svn.c>
<IfModule mod_authz_svn.c>
#AuthzSVNAccessFile /etc/apache2/dav_svn.authz
AuthzSVNAccessFile /etc/apache2/dav_svn.authz
#</IfModule>
</IfModule>
(略)
#</Location> # ・・・(4)
</Location>
ここで再度 sudo systemctl restart apache2.service
とすればアクセス制御かかった状態で稼働開始する。
インストール済みバージョン確認
Raspbian側
$ apache -v
Server version: Apache/2.4.38 (Raspbian)
Server built: 2019-10-15T19:53:42
$ subversion --version -quiet
1.10.4
気づき
今回セットアップやってて,数年前まで使ってたCentOS時代に "service
コマンドはもう古いぞよ,これからはsystemctl
に統一なるぞよ"って啓示をを受けた気がするが,Raspbianだと全然service
コマンドが使えるという知見を得た(うっかり手癖でコマンド打ったらエラー吐かないので気がついた次第)。Raspbianでも普段 systemctl
で設定変更したりするがUbuntuでも同じで service
コマンド使えるのかな。いや今さら使わないか。
最後に
今回Raspbian上に構成した環境でWindows8.1(on Parallels Desktop)からTortoiseSVN(Windows用Subversionクライアントアプリ)によるユーザー認証とリポジトリブラウズ,コミット,アクセス制御まで確認出来ますた(リポジトリアクセスの詳細については今回は割愛)。
本当にあっさり動くんでちょっと拍子抜けした次第。
あとSubverionサーバーって何が嬉しいのかよく分かってなかったけど,一番は共有フォルダを使わないのでリポジトリフォルダ内の制御ファイルを直接触れないとこにあるのだなと理解した。アクセス制限は共有フォルダ単位でも出来るけど,アクセス出来るユーザーが制御ファイルをうっかり致してしまう可能性を考えてなかった。
Author And Source
この問題について(RaspbianのApache2+Subversionで認証つきリポジトリ), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/hippies/items/b5ca6b863d1527f3fff8著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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