Mistel Barocco MD600日本語配列バージョンをMac風にカスタマイズするメモ


はじめに

Mac の日本語配列キーボード使いの僕が、肩甲骨の痛みを緩和するために、日本語配列の貴重な分割キーボード Mistel Barocco MD600 を購入してカスタマイズしたメモです。

カスタマイズ内容

macOS のキーボードカスタマイズツール Karabiner Elements と Barocco 自体のカスタマイズ機能で下図のように変更しました。ほぼ Mac の配列が再現されています。

Barocco のカスタマイズ機能

  • FN を押しながら ¥ を押すと、E/JESC キーに変わる(キーが青色に光る)
  • WINKANA と右スペースを同時に押すと、右下の \, FN, PN, CTRL キーがそれぞれ , , , のカーソルキーに変わる。

FN + I, J, K, L でカーソルキーとして動作するが、カーソルキーを多用する僕としてはこの位置では打ちにくいためこのように変更。FN が使えなくなるが僕はほぼ使わないので問題なし。

Karabiner Elements (Simple Modifications)

下記のようにキー配置を交換。

  • CAPS LOCK -> 左Control (caps_lock -> left_control)
  • 左CTRL -> Caps Lock (left_control -> caps_lock)
  • WIN -> 左ALT (left_command -> left_option)
  • WIN -> 左Command (left_option -> left_command)
  • 左スペースの左の謎のキー -> 英数 (international4 -> lang1)
  • 右スペースの右の謎のキー -> かな (international5 -> lang2)
  • KANA -> 右Command (international2 -> right_command)

※ 僕は入力切替に英数・かなキーを多用する。

Karabiner Elements (Complex Modifications)

右シフトを押しながら↑(変更前の \)を押すことで _ の入力になるように、Karabiner Elements のカスタムコード(下記)で設定。

{
  "title": "Custom",
  "rules": [
    {
      "description": "右Shift + ↑ -> `_`",
      "manipulators": [
        {
          "from": {
            "key_code": "up_arrow",
            "modifiers": {
              "mandatory": [
                "right_shift"
              ],
              "optional": [
                "any"
              ]
            }
          },
          "to": [
            {
              "key_code": "international1"
            }
          ],
          "type": "basic"
        }
      ]
    }
  ]
}

このカスタムコードを反映させるためには次の手順を行う。
- 上記のコードを .json 形式で ~/.config/karabiner/assets/complex_modifications ディレクトリ派以下
- Karabiner-Elements Preferences の Complex modifications タブで Add rule ボタンをタップ
- カスタムコードで追加した "右Shift + ↑ -> _" という名前のルールが増えているので Enable ボタンをタップして有効化する

慣れる

最後の難点として、僕は右手人差し指で押す B キーが左側のキーボードにあるということ。これは2日くらいがんばったら左手人差し指で自然に押せるようになった。